教室内(スクール)カースト

教室内(スクール)カースト (光文社新書)
鈴木 翔
光文社 (2012-12-14)
売り上げランキング: 1,766

スクールカーストの実態についての調査結果。
教師ももちろん把握しているけれど、その地位の差は、積極性やコミュニケーション能力などの個人の能力の差によるものと思っており、そのスクールカーストを学級運営に積極的に利用している。
しかし、実際は、能力の問題ではなく、下位のチームの生徒は積極的な発言をしたり、冗談を言ってクラスを爆笑にさそったりしたくてもそれを行うことを許されない状況に追い込まれている。

なお、この本は調査対象の人数も少ないので、偏った内容になっているかもしれない。

それにしてもなぜ、学校はこのような状態になっているのだろう?
思うに、今の若者は空気を読み過ぎているのではないか?
あるいは、空気を読めないことに対して厳しすぎるのではないか?
なぜ、そうなったのか、と考えるに、もしかしたら、子どものころから、親の顔色をうかがいながら育ったせいではないだろうか?
そうだとすると、そのような育て方をした我々親世代の責任?

~ もくじ ~

はじめに
第1章 「スクールカースト」とは何か?
第2章 なぜ今、「スクールカースト」なのか?
第3章 「スクールカースト」の世界
第4章 「スクールカースト」の戦略
第5章 教師にとっての「スクールカースト」
第6章 まとめと、これからのこと
あとがき
解説/本田由紀

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「傷ついたらケアをすればよい」という考え方は、暗黙のうちに「いじめ」の発生を是認していて、「いじめ」の発生の根本を断絶しようとはしていません。(P59)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2156日)、、、
読んだ本   442冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 101345ページ (1日平均47ページ)

book20130605
atasintiさんの読書メーター

コメントを残す