下流志向

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)
内田 樹
講談社
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なぜ、学ぼうとしない若者が増えたのか、なぜ、働こうとしない若者が増えたのか、その根本原因に迫る。
政府の政策も、マスコミも、そして我々親たちも、すべてやっていることは逆効果。
しかし誰もその傾向を増長させているということに気が付いていない。
中々鋭い考え!
根は深い。

では、どうすればいいのか?
さすがの内田先生も、すでにニートになってしまった人を戻す手立てはないとのこと。
ただ、今後ニートになりそうな人を踏み留ませることはできると書かれているが、そこに書かれている対策も具体性に欠けているように思え、そんなことでニートを志向する人を働かせることはできないのではないかと思える。
(´・ω・`)

~ もくじ ~

まえがき
第一章 学びからの逃走
第二章 リスク社会の弱者たち
第三章 労働からの逃走
第四章 質疑応答
文庫版のためのあとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つまり、リスク社会のリスクはすべての社会成員に均等に分配されているわけではなく、階層ごとにリスクの濃淡があるのです。そして、自分たちが生きているのは努力と成果が相関しないリスク社会であるということを認め、それゆえ「努力してもしかたがない」という結論を出しているのは、いちばん多くのリスクをかぶっている階層なのです。(P98)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

現在の教育の問題は、単に子どもたちの学力が低下しているということではありません。それが子どもたちの怠惰の帰結であるのではなく、努力の成果であるということです。(P137)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2190日)、、、
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book20130710
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