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来年の大河ドラマの主人公「黒田官兵衛」について、その軍師というイメージは後世の人によって作られたものであるということを、様々な文献をもとに黒田官兵衛の一生をかえりみながら検証。
黒田官兵衛は軍師というよりは名君だった?
この本を読むと、むしろ「軍師」は息子の長政だったのではないか?
謀略の限りをつくしているように思える。
それにしても、この長政の遺言、ちょーーーー面白い!
「もし、おれが関ヶ原で西軍に寝返っていたら・・・・」
なんていう空想話を遺言書に書いている。
誰かこの遺言書をドラマにしてくれぇ~(笑
というわけで、来年の大河ドラマは、黒田長政がどんな描かれ方をしているのかに注目してみようかな。
そういえば、平清盛の時も、後白河法皇の本を読んで、翌年の大河ドラマはこの人に注目してみようと思ったんだっけ・・・
~ もくじ ~
はじめに
第一章 黒田氏の出自と父祖
第二章 若き官兵衛-本能寺の変まで
第三章 秀吉の天下統一戦争における官兵衛
第四章 朝鮮出兵から関ヶ原合戦へ
第五章 「名軍師像」誕生の背景
おわりに
主要参考文献
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
神の罰より主君の罰おそるべし。主君の罰より臣下百姓の罰おそるべし。其故は、神の罰は、祈もまぬかるべし。主君の罰は、詫言して謝すべし。ただ臣下百姓にうとまれては、必国家を失ふ故、祈も詫言しても其罰まぬかれがたし。(P273)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
官兵衛を「軍師」の枠に閉じ込めて、「天下を獲れなかったナンバー2」と評価するのは、いささか気の毒といえる。また、数々の逸話に基づき、妙なレッテルを貼るのも官兵衛にとって不本意かもしれない。(P287)
これで、、、2007年07月13日以降(2337日)、、、
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