高学歴女子の貧困

高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書)
大理 奈穂子 栗田 隆子 大野 左紀子
光文社 (2014-02-18)
売り上げランキング: 2,220

大学の博士課程を出てもまともな職につけない高学歴ワーキングプア。
特に女子の場合は悲惨な状況にあると言う。
この本に書いてある男女差、職における性差別は確かに存在することでしょう。

しかし、ちょっと待てよ、という疑問も。
男子の場合は、いろいろな学部にちらばっている博士さんたちに対して、女子の場合は、人文科学系が極端に多いということです。
博士になってももっとも職がなさそうな人文科学系に、みんなして押し寄せておきながら、やっぱり職がないと叫んでいるような気が・・・

~ もくじ ~

はじめに
第一章 どうして女性は高学歴でも貧困なのか
第二章 なぜ、女子の貧困は男性よりも深刻化しやすいのか?
第三章 女子の高学歴化は、彼女たちと社会に何をもたらしたのか?
第四章 女は女というだけで貧乏になるのだ
第五章 「アート系高学歴女子」のなれの果てとして、半生を顧みる
あとがき
執筆者紹介

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

要は、「高学歴女子の増加」現象が社会にもたらしたのは、決して女子の解放や自立などではなく、むしろ逆に女子に期待される仕事やイメージを具現化できる人材を増やしただけで、それは女子を逆に”女子枠”にはめる結果しかもたらしていない、ということなのだろう。(P117)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

我が国では、そんな高学歴難民「博士」が一三万人超いて、(政策課題で生産したにもかかわらず)若手研究者雇用に関する問題は解決の道筋すら立っていない。その最大の要因は、若手研究者の就職問題を議論する意思決定の場に、当事者である若手博士が誰ひとりいないからに他ならない。(P121)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2444日)、、、
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book20140318
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