徳川家が見た幕末の怪

徳川家が見た幕末の怪 (角川oneテーマ21)
徳川 宗英
KADOKAWA/角川書店
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徳川家の末裔である著者が、幕末から明治維新にかけての歴史の怪について考察。
幕末の歴史は明治政府の中心となった薩長の都合のいいところのみが残され、都合の悪い点は抹消されたものであったということがよくわかります。そしてそれが現在の歴史の教科書の内容にもなっている。
特に幕末に結ばれた不平等条約は幕府のせいになっていますが、実は幕府が最初に結んだ条約は日本に有利なものであったにもかかわらず、長州藩による下関砲撃事件や薩摩藩の生麦事件、薩英戦争の結果、その賠償金を大幅に減らす代償として関税率が引き下げらた不平等な条約への変更を受けざるをえなかったということは、ほとんど知らされておらず、その顕著なものであると思われます。

~ もくじ ~

プロローグ -歴史を彩る怪異譚
第一章 討幕の先鋒・薩長の怪
第二章 朝廷をめぐる怪
第三章 幕末擾乱の怪
第四章 戊辰戦争の怪
第五章 明治新政府の怪

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

幕末というのは、皆が鵺にならざるをえない時代だったのだろう。(P37)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

古今東西、「歴史は勝者によって書き換えられる」のが常で、ある意味ではいたしかたのないことともいえる。だが、「書き換えられる前の歴史」を知ることも大切だと思う。(P219)

 
 

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book20140617
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