KADOKAWA/角川書店
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大衆の動向をマーケティングしその傾向にヒットする商品を出せばバカ売れする、そんな時代はもう終わった。
成功を収めた12人の漫画家や音楽家のインタビューをもとにまとめられたものです。
しかし、それぞれがそれぞれの個性や特性、そして環境を持っており、統一感はありません。
また、メジャーと呼べるものかどうかも疑問です。
一部、いまどきの若者論になっているところもあります。
12人の成功者の考えていたこととして読むのがよいでしょう。
いまどきの若者に大人への反発精神がみられないのは、大人が大人でなくなっているためとうのは、その通りかもしれない。
~ もくじ ~
プロローグ メジャーに挑み続ける、メジャーであり続ける
第一章 言葉があふれ、言葉に意味がなくなっている
-「OverTheDog」恒吉豊に聞く
第二章 人間の「孤独感」は変化している
-「AJISAI」松本俊に聞く
第三章 生まれるなら、いつの時代がよかったか
-「THE BOHEMIANS」平田ぱんだに聞く
第四章 「理想」の世の中ではモラルだけが昂ぶっている
-漫画家・浅野いにおに聞く
第五章 半径三メートルの楽園の「外」を見せる
-漫画家・宮城理子に聞く
第六章 本当のところ大人社会は、実は大人ではない
-漫画家・咲坂伊緒に聞く
第七章 反発から継承へテーマは変わった
-「cinema staff」辻友貫に聞く
第八章 デジタルとアナログが並列する時代を描く
-「Applicat Spectra」ナカノシンイチに聞く
第九章 自己承認という「病」に向き合う
-「Any」工藤成永に聞く
第一〇章 中二病を研究する
-小説家・支倉凍砂に聞く
第一一章 人間とはかくも承認されたい生物である
-アニメ監督、演出家・谷口悟朗に聞く
終章 極端を排す
エピローグ ある音楽家の肖像
-「秀吉」柿澤秀吉に聞く
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
語弊を恐れずにいうと「表現」というものは究極のところ不幸からしか出てこない。だからもしすべてが満たされて幸福な世界であれば、映画も小説もみんなつまらなく、音楽も今よりもっと歌うことがなくなってしまう。よほどの天才でもない限り、表現するものがなくなってしまうことだろう。(P33)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
でも平和でみんないい人であるが故に、潔癖になり過ぎちゃって一切ミスを許さないという世の中にもなってしまった。モラルが昂ぶり過ぎてしまってちょっとでもなにかはみ出した瞬間に総攻撃を食らう世の中になっちゃった。
どうやら人という生き物は、常になにかに対して文句言ってないと生きられない生き物みたいですね。(P104)
これで、、、2007年07月13日以降(2753日)、、、
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