池上彰の「日本の教育」がよくわかる本

池上彰の「日本の教育」がよくわかる本 (PHP文庫)
池上 彰
PHP研究所 (2014-05-02)
売り上げランキング: 10,570

池上彰さんが「日本の教育」が抱えている問題について、その体制と移り変わりをもとに解説。
浅く広くではありますが、よくわからなかった教育委員会やPTAのことなど、よくわかります。
ゆとり教育で学力は落ちていなかったのに、その効果が出る前の開始して1年か2年、つまりゆとり教育は1年か2年しか経験していない生徒たちの結果を持ってゆとり教育の結果だと判断してまた違う方向へかじ取りするなど、ちゃんとした懸賞を行なわずに、世論に動かされて場当たり的に方針を変更している実態が浮かびあがってきます。
将来の日本のために、もっともっと子ども全員の育成に国家予算を使うべきなのに、逆の方向へ逆の方向へと向かっているようです。
子どもがいる人はもちろん、子どもがいない人も、自分たちの住む子どもたちが、将来それぞれ働いて税金を納めてくれる大人にならなければ、自分たち自身の未来も危いということを知り、子どもの育成について考えなければならないのです。
今舵を切らなければ、難破してしまうかもしれない。。。
 
~ もくじ ~

はじめに
序 章 「日本の教育」について誤解していませんか?
第1章 学校では教えてくれない「教育の戦後史」① 文部省vs.日教組
第2章 学校では教えてくれない「教育の戦後史」② ゆとり教育vs.詰め込み教育
第3章 教科書 なぜ完成まで六年もかかるの?
第4章 通知表と偏差値 「五段階相対評価」は過去のもの?
第5章 先生 少子化なのに教員不足?
第6章 いじめと道徳 教室で何が起きているのか?
第7章 教育委員会と文部科学省 いったい何をしているの?
第8章 PTA そもそも何のためにあるの?
第9章 給食 教育の一環だって知っていましたか?
第10章 学校制度の新潮流 「公立」も中高一貫校が人気
第11章 教育費と格差 子どもたちにもっと投資を!
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

「答えのある問題を正確に解ける人材」よりも、「答えのない問題に対して、自分の頭で考え、自分から行動して正解をつくりあげていく人材」が求められています。(P9)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

「政治家が悪い」「いい政治家が出てこないかなあ」と、これまでは政治のせいにしてきましたが、そろそろ政治にたいしたことはできないということがわかってきたのではないでしょうか。
現状に納得できないのであれば、自分たちで変えていくしかないのです。(P257)

 
 
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