アンドロイドは人間になれるか

アンドロイドは人間になれるか (文春新書)
石黒 浩
文藝春秋
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国内のロボット開発の最前線にいる作者による、これまで開発したロボットの紹介と、ロボットやアンドロイドが人の隣にふつうに存在する未来社会を考えます。
ロボット社会は「アイロボット」などの映画のように単にロボットが街の中に多く存在するだけではありません。
かって奴隷や召使が行なっていた多くの作業を現在は家電製品や乗り物などなど、機械が行なっています。
そして現在、人が行なっている多くの作業は、いずれロボットが行なうことになるでしょう。
そのとき、人は何を行なっているのでしょうか。
作者が言うように全員哲学者になっているのでしょうか?
非常に興味深いです。
しかしそれはそう遠い未来の話ではないということが、作者が開発したロボットを見ているとわかります。

現在の技術で、アンドロイドとして毛沢東や金日成を、その考え方だけでなく好みやくせなどをすべてプログラミングして蘇らせることさえも可能なのです。
いったいどんな世の中が待っているのでしょうか・・・

ほんの数十年前、未来を描いたサンダーバードでは、すごいメカが数多く出現しましたが、コンピューターと言えば、四角い冷蔵庫大の白い箱の中でドラムがくるくる回っていました。現在のスマホのように、手のひらにコンピューターが乗っている世界をあの頃は想像できていませんでした。
したがって、今から数十年後には、今は想像もできない社会になっていることは十分に考えられます。

それが作者が言うようなロボット社会なのかどうかはわかりませんが、、、
 
~ もくじ ~

プロローグ
第1章 不気味なのに愛されるロボット-テレノイド
第2章 アンドロイド演劇
第3章 対話できるロボット―コミュ―とソータ
第4章 美人すぎるロボット-ジェミノイド
第5章 名人芸を永久保存する-米朝アンドロイド
第6章 人間より優秀な接客アンドロイド-ミナミ
第7章 マツコロイドが教えてくれたこと
第8章 人はアンドロイドと生活できるか
第9章 アンドロイド的人生論
エピローグ

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

人間は、自分にとって足りない情報は、プラスの方向に補完する傾向にある。マイナスに補完することは少ない。(P36)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

だから、「これからどういう未来が来るのか」と問われれば、僕は「自分はどういう未来を作りたいか」を語ることにしている。未来は勝手にやってこない。(P139)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3128日)、、、
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book20160203
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