タックス・ヘイブン

タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)
志賀 櫻
岩波書店
売り上げランキング: 11,912

なぜ累進課税なのに年収1億円以上の人の税金はへっていくのか。
そのからくりがよくわかります。
タックス・ヘイブンとはなんぞや、ということがよくわかります。
本来とるべきところから税金がとれていない状況のままに、消費税を増税するというのはおかしいということがよーくわかります。
これ以上、新自由主義の名のもとに踊らされるわけにはいかないのです。
 
~ もくじ ~

序章 市民はこの実態を知らなくてよいのか
第1章 タックス・ヘイブンとは何か
第2章 逃げる富裕層
第3章 逃がす企業
第4章 黒い資金の洗浄装置
第5章 連続して襲来する金融危機
第6章 対抗策の模索
終章 税金は誰のためのものか
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

強い経済の背景には必ず、分厚い中間所得層の存在がある。これは逆にいうと、貧富の差が激しく、二極分化した社会には、強い経済は望めないということである。(P75)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

マネー・ゲームの本質的欠陥は、使用している金融工学理論の様々なところに、「無限」という数学的概念が組み込まれていることである。ところが、数学の世界では成り立つ無限の概念も、現実の世界では成り立たない。(P98)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3300日)、、、
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book20160724
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