KADOKAWA (2016-10-20)
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1997年に書かれた本「ポケットのなかの野生」に序文を追加して新書版として出されたもの。したがってこの本で扱うポケモンはスマホゲームの「POKEMON GO」もアニメのポケモンでもなく、ゲームボーイのゲームのポケモン。
最初のポケモン開発者へのインタビューの内容はおもしろいけれど、そのあと延々と続く、専門用語を並べ、ポケモンの世界をむりやり心理学や宗教学や神話学、人類学などと結び付けている話は、とってもとっても退屈でわかりにくーい内容です。
「POKEMON GO」人気にあやかって古い本を新書版として出した商戦にまんまとひっかかってしまったおとうさんです。
本の内容とは関係ありませんが、ポケモンゲームは他のゲームと大きく異なる点があると思います。
ロールプレイイングゲーム(RPG)にしてもシューティングゲームにしても、プレーする人はゲームの中で戦う本人になり、負けるとそこでゲームオーバーです。しかしポケモンゲームは自分は戦わず、戦うのは捕獲したポケモンであり、負けてもゲームのなかの自分が傷つくことはなくゲームオーバーにもなりません。
そんなポケモンゲームが世界中で子どもたちに受けたということの意味についても、掘り下げてみてほしかったなぁ・・・
~ もくじ ~
新版のための序文
プロローグ
第1章 インベーダーゲーム革命
第2章 モンスターの誕生
第3章 RPGのエロスとタナトス
第4章 『ポケモン』の手柄
第5章 今日のトーテミズム
第6章 ゲームの世界の贈与論
エピローグ
あとがき
「ポケモン」の原景 田尻智
~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)
そういう世界で、ゲームの世界は「野生の思考」にとってのアジール(避難場所)としての働きをしているのだ。あらゆるアジールがそうであるように、そこには頽廃と失敗の危険がみちみちている。そこにときおりだけれども、傑作が出る。希望はつねに危険の中にこそ宿るものなのである。(P152)
これで、、、2007年07月13日以降(3402日)、、、
読んだ本 761冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 182126ページ(1日平均53ページ)
atasintiさんの読書メーター
ポケモン関係の本を読んだら、おかしな絵を描いてしまった(^^;
へたな絵でごめんなさい。
Google Photosのアルバム「We are BABYMETAL!」にも絵を追加しました。