人工知能と経済の未来

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)
井上 智洋
文藝春秋
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人工知能(AI)が発展し、今のSiriのような特化型AIから汎用AIへと進化し、それがロボットなどに搭載されるようになったとき、現在の人々の仕事はほとんどAIとロボットにとって代わられ、9割の人は働く口がなくなる世の中になる、それがユートピアのような世界になるのか暗黒の世界になるのかの鍵がベーシックインカムだというお話。
これを読んで思ったのは、それはもしかしたらローマ帝国時代のローマ市民の生き方なのかもしれない。仕事は奴隷たちが行い、自分たちは哲学や芸術に生きたローマの市民。汎用AIとロボットが仕事を引き受けてくれる世界は、すべての人々が哲学者か芸術家になる世界なのかもしれないなぁ。。。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 人類vs.機械
第2章 人工知能はどのように進化するか?
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業
第4章 第二の大分岐―第四次産業革命の経済
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?
おわりに

~ なるほどな一文 ~

消費者の購買履歴をビッグデータとして集めたところで、それは顕在化した欲望や感性に過ぎず、私たち自身がまだ知ることのない潜在的な欲望や感性を取り出せるわけではありません。(P88)

~ もう一つなるほどな一文 ~

政府はAIを産業として育てることではなく、その研究開発を促進することに力点をおくべきです。前者は「産業政策」と、後者は「イノベーション政策」と呼ぶことができます。経済学者の中にも両者を区別しない人がしばしば見受けられますが、これらは全くその効果が異なっています。(P127)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3605日)、、、
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atasinti – 読書メーター
 
 
人工知能は流行する曲を作ることは簡単かもしれない。しかし、これまで聴いたこともないような曲を生み出すことはできないというのは確かにそうかもしれず、そこに人々の生きる道が見出されるのかもしれない。
ワクワクするような世の中!
でも、それまで生きているかなぁ・・・
しーゆー。
 

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