ジャズピアニストの山下洋輔とジャズ評論家の相倉久人によるジャズについての対談。
個人的にはロック、それもヘビーメタルが中心で、ジャズと呼ばれる音楽はほとんど聴いていません。ジャズもいいなぁ、と思い始めたのは40代過ぎからです。
でも、ロックとかジャズとかっていうジャンルわけはほとんど意味がない。こんなのメタルじゃないとかこれはジャズじゃないとかっていうのはナンセンス。メタルだろうがジャズだろうがいいものはいいし、好きなものは好き。
私が上京したころはまだジャズ喫茶なるものがありました。今でもあるのかもしれませんが。
まだ上京してすぐのころ、横浜のジャズ喫茶「ちぐさ」に一度だけ行ったことがあります。
でも、あのしゃべるのはもちろん物音ひとつたてちゃだめ、黙ってジャズを聴けと常連さんから睨まれるような重苦しい、堅苦しい雰囲気、あれはダメでした。
それ以来、ジャズ喫茶には足を踏み入れていません。
私が40過ぎまでジャズから離れていたのはあのときの経験の影響が大きいかもしれません。
ジャズの魅力はなんといってもセッションだと思います。
同じ曲でも、演奏するメンバーによってまったく違う音楽になる、そこが面白くて楽しい所だと思います。
~ もくじ ~
その男が”山下洋輔”だった 相倉久人
第Ⅰ章 ジャズの勃興
第Ⅱ章 ジャズと青春
第Ⅲ章 ジャズの表現
第Ⅳ章 ジャズの遺伝子
あとがきにかえて 山下洋輔
~ なるほどな一文 ~
ノルマじゃないから、飽きないでしょう。人間にとって、ノルマというのが最もやっかいなんです。何でもノルマになった瞬間に、変質してしまいますから。(P64)
~ もう一つなるほどな一文 ~
運も才能だから。出会いや運というのは、やっぱり才能がないと気付かれずにすれ違ってしまうものです。一部の選ばれた人には、何かと出会ったときにそれをパッと捕まえる才能がある。運がいい、というのは、それだけで才能なんです。逆に全部逃してしまう人もいるしね。(P97)
~ さらにもう一つなるほどな一文 ~
格闘技として楽しむことができれば、ジャズは絶対に面白いものね。逆に、「分かる」「分からない」から入ろうとする人には楽しめない音楽なんですね。(P176)
これで、、、2007年07月13日以降(3611日)、、、
読んだ本 805冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 193618ページ(1日平均53ページ)
atasinti – 読書メーター
中々面白い内容だったけど、やっぱりジャズは読むものではなく聴くものですね。
しーゆー。