アマゾンと物流大戦争

アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)
角井 亮一
NHK出版
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アマゾンは成長に従って少しづつ物流(ロジステックス)に投資を行い、拡大・効率化を進めることでさらなる成長を遂げています。
一方で物流戦略を誤り、消えていったサービスもあります。
そんなアマゾンが今後さらに自身の有利さを拡大すべく、ラスト1マイルも自前での構築を進めています。

世界の、そして日本のネット通販の話をしていますが、この本が出たのは2016年9月で、その後昨年から今年にかけて話題になったヤマト運輸の忙しすぎて困っている状況は、触れられていません。
本の帯に「アマゾンの大躍進にヤマトの悲鳴」と書いてあったので、このあたりのことが記載されているのかと期待して買ったので、個人的にはかなり残念。

日本では、ラスト1マイルはヤマトなどの宅配業者に任されてきました。
しかし、ヤマトは過酷な状況を打破すべくアマゾンの翌日配達の取り扱いを受けるのをやめました。
そのためアマゾンは各地域の中小物流会社などを使ったのですが、その結果、一部の地域では、有料料金を払ってるにもかかわらず、指定日に者が届かないなどの問題が発生してしまいました。
すごかったのはアマゾンではなく、ヤマトだったということが明確になった問題でした。

個人的には、ヤマトの事前に配達日などの通知を受けて、スマホから配達時間の変更などが簡単に行えるきめ細やかなサービスはとっても便利で好感触です。
今後もがんばってほしいと思いますし、そのためにヤマトの再配達が有料になってもしかたないと思っています。
なるべく再配達にならないようなサービスを取り入れているのがヤマトだと思うからです。

近い将来には、アマゾンのドローンがベランダに荷物を置いて帰っていくなどということになるのかもしれません。
それはそれで楽しみです。
 
~ もくじ ~

序 章 アマゾンが変える世界――経済の地殻変動が始まった
第一章 物流のターニングポイント――ネット通販と宅配便の異変
第二章 巨人アマゾンの正体――ウォルマートvsアマゾンの仁義なき戦い
第三章 物流大戦争の幕開け――アマゾンと競い合うための3つの戦略
あとがき
写真出展一覧

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3676日)、、、
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atasinti – 読書メーター
 
 
物流を制する者は世界を制す?
今後の世界に期待大!
しーゆー。
 

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