ひとまず、信じない

ひとまず、信じない - 情報氾濫時代の生き方 (中公新書ラクレ)
押井 守
中央公論新社
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映画監督の押井守さんによる幸福とは、仕事とは、ネットとは、政治とは、人間とは、映画とは。
中々面白い思想の持ち主。
共感できる点が多い。
限りある人生、生きると言うことは「優先順位」をつけること!

~ もくじ ~

序論 虚構の中に真実を宿らせる
第1章 幸福論 -幻想は人を不幸にする
第2章 仕事論 -説得する努力を怠ってはいけない
第3章 ニセモノ論 -つまり、初めからフェイクなのだ
第4章 政治論 -覚悟を決めない政治家たち
第5章 人間論 -人間以上に面白いものがあるはずがない
第6章 映画論 -「良い夢を見た」でもいいじゃないか
あとがき -僕らには言葉が必要だ

 
~ なるほどな一文 ~

愛は、そこに愛があると信じている間にだけ存在する陽炎のようなもので、愛という言葉で何かを語ることはできない。(P31)

 
~ もう一つなるほどな一文 ~

年々生きづらいというか、自己実現しづらい世の中になっているように思う。それは政権与党がどうとか、特定の政治家が悪いとかという話ではなくて、ひょっとしたら僕ら自身が寄ってたかってそういう世の中にしてしまったのでは、と思うことがある。(P205)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3781日)、、、
読んだ本   852冊 (1日平均0.23冊)
読んだページ 205233ページ(1日平均54ページ)

atasinti – 読書メーター
 
 
おおきく見える月を見上げて、スマホのカメラで写真を撮ったら、月は目で見るよりもずっと小さかったり、草の中で賑やかに鳴く虫の音を録音したつもりが、家に戻って聞いてみたら、遠くの車の音や人の足音ばかりが大きく聞こえて、虫の鳴き声がほとんど聞こえなかったりしたことを思い出します。
人の目や耳は、自分が見たいもの、聞きたいものを選んで見たり聞いたりしているので、あなたの見ている世界と私が見ている世界は同じではないのです。隣にたって空を見上げていても、あなたの見る月と隣の人が見る月は大きさが違うかもしれない。
何がフェイクで何が真実なのかもまた、あなたと私とでは違うのかもしれない。
僕たちはそんな世界に生きているんです。
しーゆー。
 

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