光文社 (2011-09-16)
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天体望遠鏡の進化とCCDの進化により、宇宙の観測は大きく進化。
宇宙は膨張していることが、それもその膨張は加速していることが観測された。
その宇宙の物質と物質の間には「ダークエネルギー」が存在し、そのダークエネルギーは宇宙が膨張しても薄まらない存在。
しかしそんなダークエネルギーは観測されたわけではない。
宇宙が加速しながら膨張しているという観測結果を現在の物理学で説明しようとするとそのようなダークエネルギーの存在が都合がよいということです。
なんとなく、そのもっていき方って、かって天動説が信じられていたころ、無理やりそれに合わせようと複雑な理論を組み合わせていたころにかぶります。
この本を読めば読むほど、現在の宇宙観は、未来の人からみれば、かっての天動説みたいなものかもしれない、
「昔の人は宇宙は膨張しているって考えてたんだぜ」
とか、
「昔の人は宇宙は一つって思ってたんだぜ」
などといわれるのかも、
という気が強くなっていきます。
宇宙は広いなぁ。。。
~ もくじ ~
プロローグ-宇宙の運命はダークエネルギーに握られている
第1部 ダークエネルギーの謎と物理学
第1章 膨張する宇宙
第2章 宇宙のタイムライン
第3章 小さすぎる真空のエネルギー
第4章 ダークエネルギーの正体をめぐる理論の混迷
第2部 ダークエネルギーの謎と天体観測
第1章 天体の観測
第2章 超新生を使ってダークエネルギーを測る
第3章 様々なダークエネルギー測定方法
第4章 ダークエネルギー観測の現状と展望
エピローグ-さらなる道の世界へ向かって
謝辞
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
物理の理論家にとっての数式は、音楽家や作曲家にとっての楽器です。楽器の演奏法を習得することは音楽家にとって音楽を表現する手段に過ぎません。表現するべき音楽が心の中になければ音楽家は立ち行きません。(P87)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
しかし、何か我々は宇宙の見方に根本的な見落としをしていることは確かなようです。(P249)
これで、、、2007年07月13日以降(1565日)、、、
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