甲子園という病


 

甲子園という病 (新潮新書)
氏原 英明
新潮社
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高校野球が抱える数々の問題。
一番の問題は、本来「育成の場」である高校の部活動が「育成」を忘れて勝利至上主義に陥り、将来がある若者を潰すこともあるということ。
甲子園で優勝することが目的ではなく、その先の人生を見据えなければいけない。
これは学校や指導者、連盟だけの問題ではなく、感動やスーパースターを大げさにとりあげるマスコミにも大きな問題がある。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 玉砕球児が消えない理由
第二章 ”大谷二世”を故障させた指揮官の反省
第三章 松坂大輔と黒田博樹から考える
第四章 メディアが潰した「スーパー一年生」
第五章 プロ・アマ規定で置き去りにされた指導の在り方
第六章 日本高野連にプレーヤーズ・ファーストの理念はあるのか
第七章 「楽しさ」を取り戻せ
第八章 甲子園出場を果たした「日本一の工業高校」
第九章 偏差値70超えのスーパースターが誕生する日
第十章 高校球児の「模範的態度」と「個性」
おわりに

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(4053日)、、、
読んだ本   915冊 (1日平均0.23冊)
読んだページ 220312ページ(1日平均54ページ)

atasinti – 読書メーター
 
 
今年も「原則運動禁止」というほどの猛暑の中、真昼間の球場で高校野球が繰り広げられています。
高校野球は真昼間に太陽の下でやるものと決まっていて、甲子園球場はもちろん、日本のいたるところにナイター設備のある野球場があるのに、早朝や夕方以降にやるということは考えられもしないようです。
そろそろ「甲子園」について時期も含めて見直す時期にきていると思います。
そもそも春と夏の2回も大会があるのがおかしいのです。。
それぞれの大会を主催している毎日新聞と朝日新聞の面子もあって1つにするのは簡単ではないのかもしれないけれど、大会は1度、できれば夏以外の季節にやり、それまでの県大会などはリーグ方式をとることで、1回負けたらおしまいという状況を打破することで、高校生がより楽しく野球ができるように改善を考えていくべきでしょう。
 
もうとっくに球数制限は実施されていると思ったら、それはアメリカの話で、日本の高校野球ではまだ議論中だったんですね。
アスリートファーストはどこいってもうたんや・・・
 
なお、冒頭の絵は1985年夏にマンガ「タッチ」の1シーンを模倣して描いた暑中お見舞いの絵です。
あだち先生、ごめんなさい。
しーゆー。
 

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