日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
内山 節
講談社
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山間の村を訪問することが多かった著者によると、1965年よりも前には、キツネに騙されたという話をよく聞いたとのこと。それは特別なことではなく、山村の人たちにとっては、ごく普通の日常の出来事だったそうです。ところが1965年以降は、キツネに騙されたという話を聞くことがなくなってしまったそうです。いったいそこには何があったのか?
 
日本人はもともと、人に対峙するものとして自然を見ておらず、自然の中の存在として人を見ていた。そんな日本人も、知性によって理解できること以外は見ようとしなくなったことで、それまで日本人が持っていた山の動物や自然と対話する能力を失ってしまったのではないか。それまで見えていたもの、感じることができたものが見えなくなり、感じ取れなくなってしまったのではないか。
 
それではなぜ、近代化(欧米化)が始まった明治維新のときではなく、1965年なのか。
それは、明治維新で文明開化が広がったのは都市部であり、平野部だけであり、山の奥の村の生活は、江戸幕府が明治政府になろうと、戦争に負けてアメリカに占領されようと、古の頃からの生活が面々と続いていて何一つ変わらなかったのではないか。しかし、高度成長時代になって、そうした山間部にも文明の波が押し寄せてきたのではないか。
そんな話と理解しました。
 
~ もくじ ~

まえがき
第一章 キツネと人
第二章 一九六五年の革命
第三章 キツネにだまされる能力
第四章 歴史と「みえない歴史」
第五章 歴史哲学とキツネの物語
第六章 人はなぜキツネにだまされなくなったのか
あとがき

 
~ なるほどな一文 ~

知性を介してしかとらえられない世界に暮らしているがゆえに、ここから見えなくなった広大な世界のなかにいる自分が充足感のなさを訴える。それが今日の私たちの状況であろう。そして、だからこそ、この充足感のなさを「心の豊かさへ」などと再び知性の領域で語ってみても、何の解決にもならないだろう。(P157)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(4128日)、、、
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atasinti – 読書メーター
 
 
この本に書かれている内容も作者の知性を介して考えられたことにすぎない。
真実はどこに?
Only The Fox God Knows.
 
えっ?
ここにもFox Godのお告げに従ってグッズに大金をお布施している人がいるじゃないかって?
しーゆー。
 

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