自分の仕事をつくる

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)
西村 佳哲
筑摩書房
売り上げランキング: 7,929


「いい仕事」とはどんな仕事か、「自分の仕事」と言える仕事とはどんな仕事か、何人かの主にデザイン関係のお仕事をされている方のお仕事を通して考えます。

~ もくじ ~

まえがき
1 働き方がちがうから結果もちがう
2 他人事の仕事と「自分の仕事」
3 「ワーク・デザイン」の発見
あとがき
謝辞
補稿 10年後のインタビュー
文庫版あとがき
解説 ファックス・ズゴゴゴゴの頃から 稲本善則
索引
参考文献


~ なるほどな一文 ~

そもそもデザインとは、コーヒーカップそのものではなくコーヒーを淹れて飲むことの幸せや、車そのものではなくドライビングの喜びを対象とする仕事だ。(P79)


~ もう一つなるほどな一文 ~

思いっきり単純化すると、「いい仕事」とは嘘のない仕事を指すのかもしれない。(P180)




これで、、、2007年07月13日以降(4300日)、、、
読んだ本   959冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 231704ページ(1日平均53ページ)

atasinti – 読書メーター


確かにこの本で紹介されている方々のお仕事ぶりはいいお仕事です。
この本は嘘は書いていません。
しかし、どこか綺麗事であるのもまた事実です。
現在の社会は、全員がいい仕事をしていては回らない社会になってしまっているという現実をわすれてはいけません。
いい仕事をされている方々も、この本で言うところの「他人事の仕事」をやっている方々の恩絵を受けており、そのおかげでいい仕事を行うことができているのだということを忘れてはいけません。
元々は「生きる目的」であった仕事が、いつのまにか「お金を稼ぐ手段」になってしまったのは、人類が発明した「資本主義」なるものの最も大きな欠陥なのかもしれません。
今後、AI化やロボット化が進むことで、「他人事の仕事」をAIやロボットが引き受けてくれることで、人間はみんなが「いい仕事」をできる社会が訪れてくれることを祈る今日この頃です。
しーゆー。

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