予防接種は「効く」のか?

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
岩田健太郎
光文社 (2010-12-16)
売り上げランキング: 1248

私は学校で集団で予防接種を受けていたころは受けていましたが、それがなくなって以降、結婚するまでは、予防注射というものを受けたことはありませんでしたが、おそらく、インフルエンザにかかったことは1回あるかないかです。
結婚後は医療関係者の妻がうけないとダメとうるさいのでほぼ毎年受けていますが、1回インフルエンザにかかったことがあります。
そんなわけで、妻には悪いが、予防接種には懐疑的なおとうさんなんですが、そんな予防接種のことがとってもよくわかる本です。私のような懐疑的な人にも妻のような信者にも、いい面も悪い面も、そしてその本質も、と~ってもよくわかる本だと思います。

~ もくじ ~ 

はじめに
1章 ワクチンをめぐる、日本のお寒い現状
2章 ワクチンとは「あいまいな事象」である
3章 感染症とワクチンの日本史―戦後の突貫工事
4章 京都と島根のジフテリア事件―ワクチン禍を振り返る
5章 アメリカにおける「アメリカ的でない」予防接種制度に学ぶ
6章 1976年の豚インフルエンザ―アメリカの手痛い失敗
7章 ポリオ生ワクチン緊急輸入という英断―日本の成功例
8章 「副作用」とは何なのか?
9章 「インフルエンザワクチン」は効かないのか?-前橋レポートを再読する
10章 ワクチン嫌いにつける薬
あとがき
予防接種関連の略年表
参考文献(参考論文・ウェブサイト)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本の医療行政はもっと場当たり的で短慮です。
要するに、その行動原理は「批判されたくはない」「叩かれたくはない」です。
感染症の流行で叩かれれば不作為過誤回避的になり、ワクチンの副作用で叩かれれば作為過誤回避的になる。このような場当たり的な態度だけがそこにあると思います。(P46)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

医療の世界では、何か一つがエラーの原因であることは少なく、多くの原因が重なり合って問題が生じることがほとんどです。「おまえが悪い」とピンポイントに指をさすより、「すべてのセクションで何らかの改善点があるはずだ」と考えた方が、うまくいく可能性が高いのです。(P101)

 
これで、、、2007年07月13日以降(1285日)、、、
読んだ本   228冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 51782ページ (1日平均40ページ) + 221ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本があります。)


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