昭和という過ち


昭和という過ち この国を滅ぼした二つの維新 (SB新書) | 原田伊織 | Amazon


日本を軍国ファシズムへと導いた昭和維新は、歴史を歪めた長州人によるテロリズム至上主義から始まっている。
幕末の志士と昭和の青年将校の共通点とは。なぜ無謀な戦争を始め、一貫性のない戦略を策定し、愚かな戦術を繰り返したのか。
それは天皇原理主義者による天皇の政治利用と、政官財の癒着の構図にある。その事実を明らかにするとともに、現代までつながる日本の問題点を浮き彫りにする。

~ もくじ ~

序章 三島由紀夫自決と「昭和元禄」
第一章「昭和維新」とは何か
第二章 暴走する関東軍
第三章 神性天皇の時代
第四章 象徴天皇の時代
終章 外交と戦争~隷属国家の未来~


~ なるほどな一文 ~

私は「戦犯(戦争犯罪人)}という言葉は嫌いですが、敢えて私たち自身の手でそれを見極め、裁くとすれば、軍部の前にまず、新聞メディアと文部省でしょう。軍部の強引な政治介入が始まるのは、この後からです。(P63)


~ もう一つなるほどな一文 ~

朝日の場合は、単に強かったというより、傲慢であったといった方があたっているかも知れません。「傲慢」は、朝日の伝統的な社風といっていいでしょう。(P116)




これで、、、2007年07月13日以降(4985日)、、、
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atasinti – 読書メーター


明治維新を美化し、昭和の前半のみが違う世界の日本だったという司馬遼太郎さんの理論を真っ向から否定、大東亜戦争への道筋は明治維新前の長州の活動から連綿と続いたものであると説く内容は共感できます。
また、軍部の暴走だけでなく文部省や新聞メディアの罪を明白にしています。
新聞社は当時の自分たちの活動を反省することもなく過ごしてこれるような存在なので、いまなお、平気で偽記事を捏造したりできてしまうんだろうなぁ・・・
しーゆー。

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