女帝の古代王権史


女帝の古代王権史 (ちくま新書) | 義江 明子 | Amazon


古代天皇継承は男系にも女系にも偏らない双系的なものだった。卑弥呼、推古、持統らに焦点を当て古代王権史を一望。男系万世一系という天皇像を書き換える。

~ もくじ ~

序 章 古代双系社会の中で女帝を考える
Ⅰ 選ばれる王たち
第一章 卑弥呼から倭五王
第二章 世襲王権の成立
Ⅱ 王権の自律化をめざして
第三章 推古--王族長老女性の即位
第四章 皇極=斉明--「皇祖」観の形成
第五章 持統--律令国家の君主へ
Ⅲ 父系社会への傾斜
第六章 元明・元正--天皇と太上天皇の”共治”
第七章 孝謙=称徳--古代最後の女帝
終 章 国母と摂関の時代に向けて
あとがき
引用参考文献
図表一覧




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元々日本の天皇は男も女も同じように君臨していた国だったことがわかります。
女帝は次の天皇へのつなぎに過ぎなかったという説を唱える人もいますが、実際は次の天皇に譲位後も太上天皇として君臨していたのです。
もちろん、この本に書かれている説も一つの説にすぎませんが、女性天皇に対する現在の議論を見ていると、そもそも天皇が男でないといけないという決まり事自体がおかしなものであると思えます。
それは日本の歴史的なものでもなんでもなく、それを決めたのは薩長が作った明治政府です。
そろそろ薩長の呪縛から離れる時がきたのではなかろうか・・・
しーゆー。

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