ネオ・サピエンス誕生


ネオ・サピエンス誕生 (インターナショナル新書) | 服部 桂, 稲見 昌彦, ピーター・スコット-モーガン, 為末 大, 平沢 進, 渡辺 正峰, 木下 美香, 粕谷 昌宏, 富野 由悠季, ケヴィン・ケリー, 大森 望, 塚越 健司, ドミニク・チェン, 吉川 浩満, さやわか |Amazon

SFの中にしかなかった世界が今日、現実になる。明日はさらに人間の身体能力、コミュニケーション能力が「拡張」され、人間存在と社会の意味を変えるだろう。そこに現れるのはネオ・サピエンス、そしてユートピアなのか?

~ もくじ ~
はじめに
イントロダクション
 服部桂(ジャーナリスト) /人間拡張の原理を超えて メディアの歴史から読む未来
PART1 人間拡張と生きる
 稲見昌彦(東京大学教授)/人間拡張工学は人を幸福にするか?
 ピーター・スコット-モーガン(ロボット工学博士)/NEO HUMANが語る真の人間性とは?
 為末大(元陸上選手)/技術革新と人間の思いが、限界を拡張させていく
 平沢進(ミュージシャン)/ディストピアを脱却するためのデトックス
 渡辺正峰(脳科学者)/ 機械の中で第二の人生を送る
 木下美香(三井物産ウェルネス事業本部戦略企画室)/インプランタブルデバイス医療の今
 粕谷昌宏(MELTIN代表取締役)/サイボーグ技術は人の可能性を拡張する
PART2 人間拡張を考える
 富野由悠季(アニメーション映画監督・小説家)/人類は「ニュータイプ」になれるのか
 ケヴィン・ケリー(編集者・ジャーナリスト)/今だから考えたいテクノロジーとの付き合い方
 大森望(翻訳家・書評家)/SF作品が夢見た人間拡張
 塚越健司(情報社会学者)/ ポストヒューマンは、「万物のネットワーク化」の夢を見るか?
 ドミニク・チェン(早稲田大学文化構想学部准教授)/感覚を「翻訳」するということ
 吉川浩満(文筆家)/人間拡張――進化の相の下に
 さやわか(エッセイスト)/『攻殻機動隊』は未来を創ることができるか
おわりに


~ なるほどな一文 ~
インターネットの現状を見ればわかるとおり、黎明期にはユートピアだったものが、企業が介入いてくるにしたがって人間否定の場になっていった。(P100)


~ もう一つなるほどな一文 ~
もっとも、昨今流行のSDGs(持続可能な開発目標)には、持続可能性をウリにしただけの、その意味で人間中心的な側面も見受けられます。環境よりも人間の生活、あるいは政治・経済的な思惑が重視されており、まだまだ課題が山積みだといえるでしょう。(P216)




これで、、、2007年07月13日以降(5393日)、、、
読んだ本   1157冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 283205ページ(1日平均52ページ)

atasinti – 読書メーター



最近「人間拡張」という言葉をよく見かけるようになりました。
企業のプレスリリースなどにも出てくることがあります。
でもそんな新しい言葉ではないんですね。
行きつく先は『攻殻機動隊』の世界なのでしょうか。
そのとき人類は「幸せ」なのでしょうか。
テクノロジーの力でこれまでできなかったことができるようになったとして、いわゆる「達成感」は得られなくなってしまうのではないでしょうか。
得るものと失うものがあるように思えます。
ただ難病に苦しむ人たちにとっては早く実現してほしい世界なのかもしれません。
しーゆー。

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