映画を早送りで観る人たち


映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (光文社新書) | 稲田 豊史

なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか。
そこには、そうせざるを得ない切実さがこの社会を覆っているという事実があった。

~ もくじ ~
序章 大いなる違和感
第1章 早送りする人たち――鑑賞から消費へ
第2章 セリフで全部説明してほしい人たち――みんなに優しいオープンワールド
第3章 失敗したくない人たち――個性の呪縛と「タイパ」至上主義
第4章 好きなものを貶されたくない人たち――「快適主義」という怪物
第5章 無関心なお客様たち――技術進化の行き着いた先
おわりに


~ なるほどな一文 ~
映画やドラマといった映像作品を含むさまざまなメディアの娯楽を「コンテンツ」と総称するようになったのは、いつ頃からだったか。こうなると、「作品を鑑賞する」よりも「コンテンツを消費する」と言ったほが、据わりはよくなる。(P25)


~ もうひとつなるほどな一文 ~
我々は、「昔は、レコードなんて本物の音楽を聴いたうちに入らないって目くじらを立てる人がいたんだって。」と笑う。しかしそう遠くない未来、我々は笑われる側に回るのかもしれない。
「昔は、倍速視聴にいちいち目くじらを立てる人がいたんだって」(P290)




これで、、、2007年07月13日以降(5449日)、、、
読んだ本   1169冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 286401ページ(1日平均52ページ)

atasinti – 読書メーター



個人的には。せっかく見るのに倍速視聴や10秒飛ばしで見るなんてもったいないなぁと思ってしまうけれど、それは私が時代遅れの人間だからであり、もはや、それは時代の必然なのでしょうか・・・
「下手は下手なりに、趣味としてお絵描きを楽しむなんて、できるわけがない。」(P152)という一文にはちょっとびっくり。
それを平気でやっている私は、時代遅れの人間だからやれているということなのでしょうか?
だったら私は時代遅れのままでいいかなぁ・・・
しーゆー。

コメントを残す