日本人のためのアフリカ入門

日本人のためのアフリカ入門 (ちくま新書)
白戸 圭一
筑摩書房
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イランの次は、もっとも知らないアフリカについてその真実を知りたい。
と思っても、残念ながらこの本は、アフリカの人が書いたアフリカの国と人についての本ではありません。
もっともケニア入門とかエチオピア入門とかではなく「アフリカ」と一括りにしている時点で、すでにそういう本ではないことを明示していたわけですが。

この本は、アフリカに滞在した日本人記者が書いた、
なぜ日本のマスメディアは「アフリカ」の真実を伝えずに、ステレオタイプのイメージを押しつけるような報道ばかりを行っているのか、
ということがよくわかる本です。

~ もくじ ~

やや長めの「まえがき」
第1章 アフリカへの「まなざし」
第2章 アフリカを伝える
第3章 「新しいアフリカ」と日本
第4章 「鏡」としてのアフリカ
アフリカについて勉強したい人のための10冊
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

現代アフリカの紛争を「部族対立」の四文字で括る報道は、紛争の構図を整理したかに見せながら、実際には疑問には何も答えず、アフリカに対する偏見と疑問を読者に植え付けるだけに終わっていると私は考えています。(P127)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本の自殺率がソマリアの民間人の戦死率よりも高いというのはm考えようによっては、日本人は世界最悪の紛争地の住民がさらされているストレスに匹敵するストレスにさらされ、自殺に追い込まれているということではないだろうか。(P215)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1767日)、、、
読んだ本   342冊 (1日平均0.19冊)
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