動員の革命

動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
津田 大介
中央公論新社
売り上げランキング: 1918

津田大介さんによるソーシャルメディア賛美シリーズ(?)の最新本。
ソーシャルメディアの活用によって、発言は爆発的に拡散していくようになり、
「○○したい人、いついつどこどこに集まって!」
と告げることで簡単に人を集めることができるようになった。
それはいずれもまぎれもない事実であり、この先、ソーシャルメディアとうまく組み合わせていくことで、これまではできなかったようなことが簡単にできるようになっていくというのもまたまぎれもない事実。

ただ一つ、この本に抜け落ちているのは「発信者の影響力」の観点。

この本に出てくる人はいずれもフォロワー10万人を超えるような、ソーシャルメディア上での影響力がとっても大きい人ばかり。
このような影響力の大きな人の場合は、ささいなことでもその発言は爆発的に広がっていくし、動員も簡単にできてしまう。

しかし、フォロワーが500人に満たないような、多くの利用者の場合、よほど気のきいたことを話すか、あるいはうまく影響力の大きな人にとりあげてもらうかしない限り、その発言はただタイムラインの流れの中に埋もれてしまうだけなのです。
利用者が少ない時間を見計らって、小さな秘密を暴露して、どんな応答があるかドキドキして1日過ごしたけれど、なんの音沙汰もなくてちょっとガッカリ、なーんて経験をした人も結構いるのではないでしょうか。

そしてソーシャルメディアで影響力が大きな人ってどんな人かと言うと、その多くは、所謂「有名人」なのです。

なーんだ、結局元々有名な人じゃないと動員の革命は起こせないのか。

という話にもなりかねませんが、この本の著者の津田大介さんは、元々有名人ではありません。
そんなわけで、フォロワーが500人に満たないような一般人が、どうやったら動員の革命を起こせるようなソーシャルメディア上での影響力の大きな人になれるのか、そういう津田本もあると面白いかも。
いや、もうあるけど、私が読んでないだけかもしれませんが。。。

困ったことに、その手の「わたしはこうやってTwitterのフォロワー1万人超えました」「私はこうやってFacebookのいいね1万人超えました」などという何万円もするバカ高い情報商材がネット上にいくつも潜んでいるんだよなぁ。。。

~ もくじ ~

はじめに―1200人を呼び込む力
第1章 ソーシャルメディア×革命
    「アラブの春」を起こした真の力とは
第1章対話編 モーリー・ロバートソン×津田大介
       ソーシャルメディアで世界は変わったか
第2章 ソーシャルメディア×情報発信
    ムーブメントを起こすために必要なこと
第2章対話編 宇川直宏×津田大介
       ソーシャルメディア時代のスーパースターとは
第3章 ソーシャリメディア×震災
    東北復興のためにできること
第4章 ソーシャルメディア×未来
    新しいマネタイズの方法とは?
第4章対話編 家入一真×津田大介
       ソーシャルメディアの力でマネタイズする
おわりに
特別鼎談 中沢新一×いとうせいこう×津田大介
     「動員」で世の中を変えていこう

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、オープンなソーシャルメディアが登場して、変わりました。「出る杭」として飛び出したときに、それに呼応してすぐに追いかける人間がでてきたのです。(P44)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

僕が「福島の人たちのために僕たちができることは何かありますかね」と聞くと、彼は「得てに帆をあげてください」と答えました。(P124)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1773日)、、、
読んだ本   344冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 78809ページ (1日平均44ページ)

読書メーター – atasinti

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。