黄金の日本史

黄金の日本史 (新潮新書)
加藤 廣
新潮社
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教科書の日本史はつまらなすぎる!
と言うわけで、キン(金)とのかかわりを中心に日本史を見直してみると面白いよ、という本なのですが、
なーんでもかんでも「キン」のせいにしてしまっているところは、ちょっと強引すぎる感じも。

そもそも、歴史書はその時々の権力者が自分に都合の悪いところは削除し、自分に都合のいいところを誇張したり自分に都合のいいように捻じ曲げたりしたものなので、「記録」というよりは「小説」というレベルと考えるべきでしょう。
そんなわけで、この本もそんな歴史小説の1つです。

でも、、、

「教科書の日本史はつまらなすぎる!」と言っていたわりには、この本は面白くないんだよなぁ。。。

いや、、、

歴史書と思ってこの本を読むとつまらないけれど、
経済書と思ってこの本を読むと、とても面白いかもしれない。

~ もくじ ~

はじめに
序章 日本で金が発見されるまで
第1章 遣唐使は砂金を持って海を渡る
第2章 金の覇権をめぐる源氏と平家、そして朝廷
第3章 黄金伝説の正体
第4章 金を蕩尽する将軍たち
第5章 信長、秀吉、家康―筋の夢は三者三様
第6章 通貨政策トンチンカン時代
第7章 金流出を止めよ―開国派と攘夷派のウラ側
第8章 双子の赤字を戦さで解消
第9章 ハイパー・デフレが導いた十五年戦争
第10章 ジパングの金庫はもぬけの殻
第11章 ドル経済を支え続けるピエロ国家
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

こういうのを、役人どもは、
「想定外」
といって逃げる。しかし、これは、平成の現代も原発の是非論でカンカンガクガク叫ばれたように、想定外でもなんでもない。物言えば唇寒しで、役人にとって「想定は害」に過ぎないのだ(笑)。(P117)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

TPPというのは、実に現在のアメリカだけに都合のいい、文字通りTPP(トッポイ)政策なのだということを知らねばならないのである。(P155)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1782日)、、、
読んだ本   348冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 79561ページ (1日平均44ページ)

読書メーター – atasinti

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