秋葉原耳かき小町殺人事件

2009年8月3日、一人の女性とその祖母が自宅で殺される悲劇が起きたわけであるが、その女性が勤めていた秋葉原の耳かき店のブログの内容と公判の記録から、事件に至るまでの被害者と加害者の心理を追体験し、裁判では突き止められなかった、というよりは、裁判ではつきとめようとしなかったこの事件の本質を探っています。
なるほど、そういうことだったのか!

こういう追体験ができると言うのもブログがあったから。
時代を感じます。

~ もくじ ~ 

序章 裁判員は究極の選択を迫られた
第一章 無邪気な標的―「まりな」と「吉川」運命の出会い
第二章 裏切りの誕生日―まさかの拒絶、動転、そして修復
第三章 要求のエスカレート―乗っ取られた青春の日々
第四章 扉は閉じられた―臨界点に到達した双方の怒り
第五章 絶望と恐怖の果てに―かりそめの姿を捨てられず
第六章 破壊された人形―彼は「誰」を殺したのか
終章 運命の分岐点―間違いに気づいたら戻るべき場所

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

裁判員が取り組むべきは、市民感覚で犯罪を裁くなどという漠然としたものであっては意味がない。
(略)
分析とか判断ではなく、追体験だ。そこがポイントである。(P12)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

裁判官や検察官は「明確な殺意」がないと、殺人は成立しないと思っている。だが、そんなものは殺人罪の量刑を決める際に必要だから、逆算して人工的に求めようとするものであって、人を殺人に動かすものは「殺意」ではない。「怒り」または「焦り」、あるいはその両方である。(P280)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1311日)、、、
読んだ本   234冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 53030ページ (1日平均40ページ) + 413ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本が2冊あります。221ページ+192ページ)


読書メーター – atasinti
 

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