ゲームばっかりしてなさい。

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-
浜村 弘一
エンターブレイン
売り上げランキング: 300,057

ゲーム雑誌の編集長をしていた著者がゲームと共に息子と過ごした日々について綴った本。
実際にゲームをやりもしないで、ゲーム脳などというホラを吹聴し、ゲームを悪者にする一部のマスコミと学者の姿が浮き彫りに。
RPGなどのゲームを何時間もやることが脳に与える悪影響と、同じ時間ずっとテレビを見ていたときに脳に与える悪影響は同じかテレビの方が大きいかもしれないが、そんなことはテレビではぜったいに放送されるはずもなく。。。

~ もくじ ~

はじめに
息子7歳。
息子8歳。
息子9歳。
息子10歳。
息子11歳。
息子12歳。
それから
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ゲームがメディアで紹介されるときの切り口は、いまだに否定的なものが多い。もちろん理由はさまざまだが、基本にあるのは無理解だ。(P13)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

自分を振り返ってみれば、ボクはこの無理解な人たちの問題をしかたがないと、なかばあきらめていた。告白すると、ゲームを経験した大人の数が増えなければ解消できないだろうとまで思っていた。
ゲームを理解してもらうということ。そこにある問題は、ひょっとすると、無理解な人たちへのアプローチをあきらめてしまっている、ボクらの中にあったのかもしれないな。(P68)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2115日)、、、
読んだ本   433冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 99356ページ (1日平均46ページ)

book20130425
atasintiさんの読書メーター
 

ヘタウマ文化論

ヘタウマ文化論 (岩波新書)
山藤 章二
岩波書店
売り上げランキング: 3,030

山藤章二さんによる日本文化論。
これまで読んだどんな文化論よりも日本の文化を的確に表現しているように思えます。

(もくじは省略)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

テレビの人間は体質的に”空間恐怖症”だから、誰かが何かをしゃべっていれば助かるのだ。かくして無内容、無芸の「雑談」「雑音」「損ペン日常噺」「ぼけとつっ込み」「奇声」などをトークと称し、それにスタジオに入れたおそろしくレベルの低い観客の笑い声をかぶせて”爆笑空間”をねつ造している。(P66)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「ウマくなって、孤立するより、ヘタな方が、面白くて、多くの人に伝わるものがあるから、その方がラクでいいじゃん?!」
いま、この国の文化は、こういう気配に包まれているように思えてならない。(P111)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2112日)、、、
読んだ本   432冊 (1日平均0.2冊)
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book20130423
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医療にたかるな

医療にたかるな (新潮新書)
村上 智彦
新潮社
売り上げランキング: 398

闘う医師、と言っても、彼が闘っている相手は病気ではありません。
彼が闘っているのは、古い日本の体質です。
夕張市で医療の改革を行った著者が、夕張市の破綻の根本原因は何なのかに迫ります。
そしてマスコミもまた平気で、自分たちの都合に合わせてミスリードしている実態がそこにあります。

あくまでの医師の立場で物申しているので、話半分で聞く必要はあるかもしれませんが、
高齢化を向かえた日本が抱える問題の本質がココにあるように思います。
今の体質のままでは、「日本」が「夕張」になってしまう。
医療機関も行政も古い体質まみれであり、変えなければならないが、
本当に悪いのは、医療機関でも行政でもなく、
自分たち自身がかわらなければならない。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 日本の医療はなぜ「高い」のか?
  1.「医療費が高い地域」に同情するな
  2・健康意識は「施し」からは生まれない
  3.医療施設では人の健康は守れない
  4.医療批判に隠された「ごまかし」
第2章 医療を壊す「敵」の正体
  1・夕張を破綻させた「たかり体質」
  2.既得権益を死守する「政治」「行政」
  3.マスコミの自作自演構造
  4.責任回避と権力欲に走る「医療者」
  5.「市民」という名の妖怪が徘徊する
第3章 「戦う医療」から「ささえる医療」へ
  1.高齢者医療は「死」を前提に組み立てよ
  2.医療を超えた「ケア」を実践せよ
  3.行政への「丸投げ」は卒業せよ
  4.日本人よ、「公」になれ
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つまり、長生きするためには健康に対する意識の高さが一番大切なのであり、喫煙者が「脳梗塞が心配だから」とCTをマメに撮りに行っても長生きできるわけではありません。脳梗塞が心配ならば、CTを撮りに行く前に禁煙すべきです。その方が安いし効果は確実です。(P61)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

医療は目的ではなく手段です。医療を目的にしてしまうと、健康も幸せも手に入らなくなります。なぜなら多くの医師にとって、仕事とは「病気を探して治す」ことであり、「人生を幸せにする」のは仕事の範囲外だからです。
「人は必ず死ぬ」という前提がないと、本人も周囲の人間も、生きている今の時間を大切にしようという発想が出来なくなり、幸せが遠のいていきます。(P150)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2109日)、、、
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book20130419
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色の秘密

色の秘密―最新色彩学入門 (文春文庫PLUS)
野村 順一
文藝春秋
売り上げランキング: 16,474

私たちは目だけでなく、全身の皮膚で色を感じている。
家も服もその他いろいろな物も、それらの色が私たちの心と体に影響を与えている。
なんとも不思議。

ところで、しつこいくらい何度も、白熱電球がいい、蛍光灯はダメ、という話が出てきましたが、最近流行りのLED電球はどうなんでしょう?白熱電球と比べたらダメなんだろうなとは想像がつきますが、蛍光灯と比べてどうなのか、ちょっと気になります。

~ もくじ ~

はじめに-色は生命なり、力なり
増補の序
Ⅰ 恐るべき色の潜在力
 1 色は無言で仕事する
 2 頭脳と整理にはどうはたらきかけるか
Ⅱ 好む色で分かる基本的性格
 1 色が明かす長所と短所
 2 色をして語らしめよ
Ⅲ 快適生活の色彩術
 1 太陽光が健康をつくる
 2 和室はストレスの解消に最適
 3 色のパワーをこう生かせ
 4 食べ物は色で選ぶとよい
 5 着る色で性格が変わる
Ⅳ 社会を動かす色彩術
 1 色の文化人類学
 2 考察・「侘び」の色彩
 3 色が支配する企業戦略
Ⅴ 色彩は生命の源泉である-むすびに代えて
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私たちがふだん見ている色彩は、目で見えているだけでなく、皮膚でも見ている。皮膚には光センサーがある。よく芸術の世界で「肌で感じる」という表現をするが、つまり、目とか心とかで判断する以前に。皮膚が識別する。色彩に好き嫌いを感じているのは、肌そのものも感じているのである。(P33)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

物も心も”すべては振動である”という物心一元論が成立するのである。
人間の差はそれぞれが独自に持っているスピリットの振動の差である、ということができる。(P241)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2107日)、、、
読んだ本   430冊 (1日平均0.2冊)
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book20130417
atasintiさんの読書メーター

冥途のお客

冥途のお客 (文春文庫)
冥途のお客 (文春文庫)

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佐藤 愛子
文藝春秋
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佐藤愛子さんの霊にまつわるエピソードの数々。
彼女は霊体質ということですが、霊はそのような人のところに集まるらしい。
((((;゚Д゚))

私は冥途のお客じゃなくてメイドのお客がいいな(笑

~ もくじ ~

あの世とこの世
怪人の行方
どこまでつづく合戦ぞ(1)
どこまでつづく合戦ぞ(2)
ノホホンと天国行き
心やさしい人への訓話
生きるもたいへん 死んでもたいへん
珍友
地獄は・・・・・・ある。
あの世からのプレゼント
狼男は可哀そうか?
死は終りではない
後書き

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「どうせ死んだらゴミだよ・・・・・・」
いや、それは・・・・・・そうだねぇ・・・・・・と私はいっそ感心した。(P101)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

だがこの現界の現実生活の中では、みな生きることに一所懸命で、波動の高低など、わかろうとしない。わからない。大事なことは死んでからわかるのである。(P145)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2102日)、、、
読んだ本   429冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 98531ページ (1日平均46ページ)

book20130412
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酒にまじわれば

酒にまじわれば (文春文庫)
なぎら 健壱
文藝春秋 (2010-12-03)
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なぎら健壱さんによるお酒にまつわるエピソードの数々。
彼は「大酒飲み」というよりは「飲んべぇ」という表現の方がぴったりくる感じ。
「正しい飲んべぇ」のあり方がココに。

もくじは省略

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

確かに時間の短縮はありがたいが、速さと便利さが旅というものの楽しみを奪っていってしまったような気がしてならないのだが。(P22)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本酒なんだから、クラシックよりは日本の曲の方がいいに決まっている。(略)
もっともこれだけは断言できる。泉谷しげるの唄を聴いて熟成した酒は、絶対悪酔いする、と。(P167)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2100日)、、、
読んだ本   428冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 98279ページ (1日平均46ページ)

book20130411
atasintiさんの読書メーター

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)
今野 晴貴
文藝春秋
売り上げランキング: 1,566

ブラック企業の実態、そしてそんなブラック企業が生まれる環境、ブラック企業が被害に遭った若者だけでなく、そうした若者が精神に異常をきたして働けなくなることで日本社会全体に与える害、そんなブラック企業から日本社会を守るための社会的な対策についてかいてあります。
ブラック企業は人を育てる気などまったくなく、利益追求のため、若者を取り換え可能な資源として、次々と雇い入れては精神に異常をきたして自らやめて行くように戦略的に仕向けている。
実に巧妙な手口の数々。
((((;゚Д゚))

会社を辞める若者について、最近の若者は根性が足りない、というような若者側の問題のように、政府もマスコミも取り上げる風潮があるが、実は企業側が自ら精神に害をきたして辞めていくように仕向けていたのである。
問題の本質を取り違えた政策が、逆にブラック企業を増やすことになっている。

そんなブラック企業でありながら、そうした実態が見えず、就職において人気企業であったりする。
被害者をこれ以上増やさないためにも、X社とかY社とか書かずに、社名をあげて記載すべきではないか。
その点がちょっと残念。

~ もくじ ~

はじめに
第Ⅰ部 個人的被害としてのブラック企業
 第1章 ブラック企業の実態
 第2章 若者を死に至らしめるブラック企業
 第3章 ブラック企業のパターンと見分け方
 第4章 ブラック企業の辞めさせる「技術」
 第5章 ブラック企業から見を守る
第Ⅱ部 社会問題としてのブラック企業
 第6章 ブラック企業が日本を食い潰す
 第7章 日本型雇用が生み出したブラック企業の構造
 第8章 ブラック企業への社会的対策
参考・引用文献
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

それどころか、彼らにとって、新卒、若者の価値は極端に低い。「代わりはいくらでもいる」、取り換えのきく「在庫」に過ぎない。大量に採用し、大量に辞めていく。ベルトコンバヤーに乗せるかのように、心身を破壊する。(P62)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

だが、世の中を見渡すと、なぜか、ブラック企業を批判するッ若者は「甘い」という論調が目立つ。(略)
私からすると、「ブラック企業でも我慢しろ」という言説のほうがよっぽど「甘い」。ブラック企業が開発した新しい「技術」に対しては、自らも厳しく思考し、戦略を持って臨む必要がある。(P124)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2094日)、、、
読んだ本   427冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 98010ページ (1日平均46ページ)

book20130405
atasintiさんの読書メーター

2013年3月の読書のまとめ

(´・ω・`)目標の2000ページにはほど遠い3月の読書量でした。
毎月のことですけどね。。。

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1638ページ
ナイス数:0ナイス

役たたず、 (光文社新書)役たたず、 (光文社新書)
読了日:3月31日 著者:石田 千
ぷらり日本全国「語源遺産」の旅ぷらり日本全国「語源遺産」の旅
読了日:3月26日 著者:わぐり たかし
若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)
読了日:3月20日 著者:城 繁幸
睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)
読了日:3月16日 著者:櫻井 武
笑う裏社会 (Forest2545Shinsyo 79)笑う裏社会 (Forest2545Shinsyo 79)
読了日:3月10日 著者:島田文昭
医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法
読了日:3月7日 著者:近藤誠
医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)
読了日:3月4日 著者:久坂部 羊

読書メーター
book201303-1

ココ2年間の読書量の推移
book201303-2
book201303-3

役たたず、

役たたず、 (光文社新書)
石田 千
光文社 (2013-03-15)
売り上げランキング: 17,249

石田千さんのエッセイ。
ポンポンポーンと軽やかに言葉が飛び込んできます。
このテンポが心地よい。
そして、どの言葉も角がなく、やさしい。
でも、記憶には残らない?

彼女の文章にとっても愛着を感じるのは、お互いビール好きだから?

~ もくじ ~

Ⅰ やちゃくちゃない日々
Ⅱ 手足、ぶらぶら
Ⅲ 役に座す
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

忘れない、覚えているというのは、とどのつまり、長所ではない。むしろ陰湿な感情をともなう場面に顔を出し、そのひとを苦しめ、しばりつける。
忘れることは、天然の実力で、努力ではどうにもならない。(P27)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

役にたつというのは、はじめになにかしらの動作、作業が前提にある。それがうまくこなせる、ぴたりとあてはまったときにはじめて、役にたつとなる。本人の問題というより、なにかしらお務めの枠がさきにある。そんなものは、ミニスカートが似合うかどうかと同じくらいの差異と思う。(P223)

 
 

これで、、、2007年07月13日以降(2089日)、、、
読んだ本   426冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 97765ページ (1日平均46ページ)
book20130331
atasintiさんの読書メーター

ぷらり日本全国「語源遺産」の旅

ぷらり日本全国「語源遺産」の旅 (中公新書ラクレ)
わぐりたかし
中央公論新社
売り上げランキング: 18,415

地団駄は島根で踏め」の続編。
語源についての本ですが国語の本ではなく旅の本。
2つの太鼓判の話があって、太鼓判はその合わせ技だったり、いろいろ楽しい。
日本語って奥が深~い!

~ もくじ ~

旅に出る前に
①べっぴん
②やぶ医者
③十八番(おはこ)
④トロ
⑤タニマチ
⑥春一番
⑦折紙付き
⑧太鼓判
⑨金に糸目は付けない
⑩ぎょっとする
⑪ろれつが回らない
⑰銀ブラ
⑬感謝感激
⑭うんたらかんたら
⑮濡れ衣
⑯しっぺ返し
⑰完璧
旅の終わりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「どうぞ私を議員にしてくださいなどと頼んで歩かなければいけないとは、なんと恥さらしなことか。誰が議員は名誉職だなんて言ったのか。とんでもない、これほどの不名誉職があるものか」(P88)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「戦争に勝ちも負けもないですよ。国を守るために戦った人たち、戦うしかなかった人たちに、感謝をしないとです」(P221)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2084日)、、、
読んだ本   425冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 97532ページ (1日平均46ページ)

book20130326
atasintiさんの読書メーター