ブッダと法然

ブッダと法然 (新潮新書)
平岡聡
新潮社
売り上げランキング: 12,159

ブッダと法然は生きた時代背景も環境も全く異なるけれど、その一生を見ると似ているところがいくつもあるよ、ということでブッダと法然の類似点をあげて、それぞれの生き方や教えを振り返ります。
でも、この本のように多少強引に同じだとか似ていると断定すれば、おそらく法然に限らず、あらゆる仏教の宗派の宗祖について、同じようなことを書くことができそうです。
そんな中でなぜ法然なのか、そして時折弟子の親鸞の方が高い評価なのはおかしいと書かれているのはなぜなのか、「おわりに」を読んでわかりました。浄土宗のお寺に生まれた方だったんですね。
 
~ もくじ ~

はじめに
第一章 宗教に運命づけられた人間
第二章 自利から利他へ
第三章 対照的な晩年
第四章 魅力の根源を探る
第五章 生ききること、死にきること
付録 それぞれの生涯・思想・歴史
おわりに
主要参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3375日)、、、
読んだ本   752冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 180078ページ(1日平均53ページ)

book20161007
atasintiさんの読書メーター
 

反オカルト論

反オカルト論 (光文社新書)
高橋 昌一郎
光文社 (2016-09-15)
売り上げランキング: 1,757

霊媒師ミナ・クリントンのウソを奇術師ハリー・フーディーニが暴いた話は面白かったです。
ただ、途中からオカルトと科学の不正がごっちゃまぜになっちゃっていて、ちょっと違和感を覚えました。

小保方晴子さんが行った数々の不正は確かに許されるものではないと思いますし、科学者の一人として著者が憤慨するのももっともなことだと思います。
しかし不正を行った小保方晴子さん本人や理化学研究所への罵倒だけでなく、STAP細胞が存在するはずがないと断定し、オカルトだなんだと罵倒する様は、まるで、自分たちの理論に合わないもの、自分たちが理解できないもの、地動説やそれを唱えるコペルニクスを罵倒する天動説の学者のみなさんの姿を見ているようでした。
 
~ もくじ ~

はじめに―「学」と「欺瞞」の関係
第一章 なぜ騙されるのか
第二章 なぜ妄信するのか
第三章 なぜ不正を行うのか
第四章 なぜ自己欺瞞に陥るのか
第五章 なぜ嘘をつくのか
第六章 なぜ因習に拘るのか
第七章 なぜ運に任せるのか
第八章 なぜ迷信に縛られるのか
おわりに
参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3371日)、、、
読んだ本   751冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 179838ページ(1日平均53ページ)

book20161003
atasintiさんの読書メーター
 

2016年9月の読書のまとめ

3か月連続で目標の2000ページ超えだ、\(^O^)/

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2273ページ
ナイス数:0ナイス

「火附盗賊改」の正体 (集英社新書)「火附盗賊改」の正体 (集英社新書)
読了日:9月28日 著者:丹野顯
スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫の空想政治教室 (SB新書)スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫の空想政治教室 (SB新書)
読了日:9月24日 著者:岡田斗司夫
ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書)ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書)
読了日:9月22日 著者:柴田正良
剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)
読了日:9月17日 著者:高殿円
ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)
読了日:9月13日 著者:弓削達
感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)
読了日:9月7日 著者:堀内進之介
真田と「忍者」 (講談社+α文庫)真田と「忍者」 (講談社+α文庫)
読了日:9月4日 著者:加来耕三
生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)
読了日:9月1日 著者:石原理

読書メーター
book201609-1
 
ここ2年間の読書量の推移

book201609-2
book201609-3

読書メーターに登録した2007年7月以降の月別1日当たりの平均読書ページ

book201609-4
 

「火附盗賊改」の正体

「火附盗賊改」の正体 (集英社新書)
丹野 顯
集英社 (2016-09-16)
売り上げランキング: 8,363

火附盗賊改は鬼平犯科帳の長谷川平蔵だけじゃない。
そんな火附盗賊改の最初から最後まで、どんな人がいてどんな働きを行ったのか、順を追って見ていきます。
なぜ長谷川平蔵だけがドラマでとりあげられることになったのかも、よくわかります。
またそんな長谷川平蔵がなぜ他の火附盗賊改のようにその後出世できなかったのかも。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 戦国の騒乱から「徳川の平和(パクス・トクガワーナ)」へ
第二章 最初の火附盗賊改
第三章 将軍吉宗の江戸
第四章 日本左衛門vs.徳山五兵衛
第五章 二人の長谷川平蔵
第六章 火附盗賊改の行く末
第七章 最後の火附盗賊改
おわりに
江戸の治安・警察年表
主要参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3366日)、、、
読んだ本   750冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 179530ページ(1日平均53ページ)

book20160928
atasintiさんの読書メーター
 

スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」

スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫の空想政治教室 (SB新書)
岡田 斗司夫
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 18,830

政治はつまらないし興味がわかない、そう思っていても、スター・ウォーズやガンダムとからめて見ると、これまで見えていなかったものが見えてくる。またスター・ウォーズやガンダムについても、なるほどそういう解釈もできるのだなとこれまでとは違った見方ができるようになる。そうは言っても、現実の日本の政治はやっぱりつまらないのだ。そのわけは・・・「おわりに」に書いてあった(笑

~ もくじ ~

はじめに
第1章 政治寓話としての『スター・ウォーズ』
第2章 そもそも政治とは何だろう?
第3章 スーパーヒーロー像から見えるアメリカという国家
第4章 英国のEU離脱をガンダムに例えると?
第5章 ハインラインに「リバタリアニズム」を学ぶ
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

だけど、何が正義か何が悪か、決めつけてしまったら、もうそういう風にしか見えなくなってしまいます。(P75)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

SFの魅力は、奇想天外なテクノロジーや宇宙人だけではありません。「××が△△だったら、この世界はどうなるんだろう?」という思考実験こそが、SFの醍醐味です。(P164)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3362日)、、、
読んだ本   749冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 179274ページ(1日平均53ページ)

book21060924
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ロボットの心

ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書)
柴田 正良
講談社
売り上げランキング: 145,958

ロボットに心を持たせることはできるのか?
各章のはじめに記載のSF的ショートショートがその章で扱う問題を簡単に説明していて面白い。
それぞれの課題について、情報テクノロジーや精神医療科学やいろいろな科学技術で分析を行い問題の解決を目指すんだけど、「心」というものが入ってくるとそこに「哲学」が登場してきて、とたんにわけがわからなくなってしまう。
現在人工知能と呼ばれているものはまだまだ「心」には程遠いものであること、「感情」というものの働きが実は人間が「理論的思考と行動」を行う上で重要な役割をしていたんだということはわかりました。
そして、心を持ったロボットに善悪を教えるのが難しそうだということ。

それにしても、、、
哲学抜きでは議論できないものなのだろうか・・・
 
個人的にはロボットに心を持たせる必要があるのか、甚だ疑問だ。

今後、多くの労働がロボットにとってかわられるという話があります。
先日読んだローマ帝国の本で、ローマにあれだけの学問や文化が花開いたのは、日常の労働は全て奴隷が行っており、ローマ市民は哲学的なことを考えたりしていればよかったからだという話がありましたが、未来の世界は、日常の労働は全てロボットが行い、人間は哲学的なことを考えたりしていればよい、そんな世界になるのかもしれない。

~ もくじ ~

第0章 プロローグ―サラの話
第1章 チューリング・テストPart1-ゆるやかな行動主義
第2章 チューリング・テストPart2-意味なき会話
第3章 中国語の部屋
第4章 フレーム問題
第5章 コネクショニズムって何?
第6章 感情とクオリア
第7章 エピローグ―クオリアと善悪
あとがき

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3360日)、、、
読んだ本   748冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 179050ページ(1日平均53ページ)

book20160922
atasintiさんの読書メーター
 

剣と紅

剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)
高殿 円
文藝春秋 (2015-05-08)
売り上げランキング: 31,127

2017年の大河ドラマの主人公、井伊直虎の生涯を題材にした歴史小説。
ドロドロしていて中々面白い!
これは、来年の大河ドラマでどのように描かれるのか楽しみだ。

~ もくじ ~

序章
一 伊井谷の小法師
二 生涯、飾らぬ
三 伊那の青葉
四 金の日陽、銀の月
五 まさに騎虎せん
六 紅いくさ
最終章 剣と紅
開設 末國善己

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3355日)、、、
読んだ本   747冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178802ページ(1日平均53ページ)

book20160917
atasintiさんの読書メーター
 

ローマはなぜ滅んだか

ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)
弓削 達
講談社
売り上げランキング: 175,973

古代ローマ帝国の栄枯盛衰。
古代ローマ帝国がどのような構造でどのような経済でどのような人々がいてどのような国であったのかがよくわかります。
でも「なぜ滅んだのか」というタイトルには結局答えていないような・・・
 
~ もくじ ~

序 「ローマ」はなぜ滅んだか」となぜ問うのか
1 ローマ帝国の繁栄とは何か
2 道路網の整備
3 ローマ帝国の経済構造
4 経済大国ローマの実体
5 爛熟した文明の経済的基礎
6 悪徳・不正・浪費・奢侈・美食
7 性解放・女性解放・知性と教養と文化
8 ローマ帝国の衰退とは何か
9 第三世界(「周辺」)への評価の岐れ道
10 ローマはなぜ滅んだか
あとがき
参考文献
略年表
索引

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3351日)、、、
読んだ本   746冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178355ページ(1日平均53ページ)

book20160913
atasintiさんの読書メーター
 

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)
堀内 進之介
集英社 (2016-07-15)
売り上げランキング: 6,664

小泉劇場もネットの炎上も理性による判断はそこにはなく感情的に動員されてしまっています。
なぜそのようなことが起きるのか、ということをあれこれ考える本なのですが、はじめにとあとがきだけでよかった気が、、、
その間はあれやこれや言葉のお遊びを聞かされ続ける退屈さが・・・
ん?
そんな風に感じてしまうということは私も理性で考えることを忘れてしまっているためなのか???

えっ?
この本を手にした時点でおまえはもう釣られていたのだって?
  
~ もくじ ~

はじめに
第一章 自分で決められる? 感情で釣られる人々
第二章 マーケティングの中の「自分らしさ」
第三章 感じる政治
第四章 私たちはどういう社会を生きているのか
第五章 自分自身を知る(釣る)ために
あとがき
読書案内 参考文献にかえて

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

よくあることだが、「意識の高い」人は「できる」人とはかぎらない。むしろ「意識が高い」ことをアピールしようとする人にかぎって、それだけで精一杯で、「意識だけが高く」中身がない、残念な状態に置かれていることがある。(P34)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

重大な社会問題は山積している。にもかかわらず、真剣に省みられるべき多くの問題が、いつの間にか局在化し、矮小化されて、視野と記憶の外へと追いやられている。ここの社会問題も深刻だが、物事の優先順位をつけることなく、個別の問題に一喜一憂しては、それを端から忘れて行く、このような現状こそ、もっとも深刻な社会問題なのではないか。(P217)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3345日)、、、
読んだ本   745冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178113ページ(1日平均53ページ)

book20160907
atasintiさんの読書メーター
 

真田と「忍者」

真田と「忍者」 (講談社+α文庫)
加来 耕三
講談社
売り上げランキング: 23,737

NHK大河ドラマ「真田丸」もいよいよ佳境。
ここら辺りで真田関連の本でも読んでおきますか。
ということで、数ある真田関連本の中で「忍者」という言葉に惹かれてこの本を読んでみたものの、忍者についての記述はほんのちょっとだけで、真田三代に関する著者の個人的な説と意見が書かれたものにすぎない。
でも、真贋のほどはともかく、それなりに面白かったのでよしとします。

~ もくじ ~

はじめに ”真田十勇士”解体新書
第一章 山本勘助のモデルこそ、真田幸隆
第二章 武田信玄の愛弟子・真田昌幸
第三章 「表裏比興の者」の正体
第四章 信繁と大坂の陣

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3342日)、、、
読んだ本   744冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 177873ページ(1日平均53ページ)

book20160904
atasintiさんの読書メーター