政治って何だ! ?

100年ほど前にマックス・ウェーバーさんが書いた『職業としての政治』をもとに、政治について、佐藤優さんと石川知裕さんが対談。
政治家はどうあるべきかという本ではない。
そもそも政治家とはどんな人たちなのかを解説したもの。
それにしても、マックス・ウェーバーさんの文章はわかりにくい。(訳が悪いのかもしれませんが。)
佐藤優さんのわかりやすい説明を読んでなんとか理解できます。
しかし佐藤優さんもすこし偏った思想を持っていると思うので、その点は注意して読む必要があるのかな。
二世議員が多い理由もよくわかります。
民主党がなんでダメダメだったのかも、安倍政権がなんで間違っているかもしれない方向へずんずん突き進んでいるのかも、よ~くわかります(嘘

ところで、石川さんはなんで、小沢さんの生活の党ではなく、民主党に復党したんだろう、、、
 
~ もくじ ~

まえがき 石川知裕
第一章 「権力」は必要なときに行使しなければならない
第二章 政治家の本領(エレメント)は闘争
第三章 「政治への天職」をもつには?
あとがき 佐藤優

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

だから、このような運動の形態という点で、たとえば政治を見るときにも非常に重要になってくるのは、一見しただけでは関係がないものの構造的な類似性が出てきたことです。そうするとAKB48が受けるから、「イスラム国」も受けるし、シールズも受けるという現象の根本が見えてきます。構成が同じなのですよ。(P52)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

政治に影響力を持つためには、不動産を持っているか、親の資産があるか、あるいは弁護士という職業に就いているかが必須ということなのです。(P105)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3024日)、、、
読んだ本   673冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 159530ページ(1日平均52ページ)

book20151027
atasintiさんの読書メーター
 

エヴァンゲリオン化する社会

エヴァンゲリオン化する社会 (日経プレミアシリーズ)
常見 陽平
日本経済新聞出版社
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1995年に最初に放送されたエヴァンゲリオンの世界は、その後の日本の労働環境を予言していた、現在の労働社会はまさにエヴァンゲリオンの世界だというお話。
そしてガンダムの世界との対比も。
中々面白い。
けどちょーーっと強引なこじつけの気がします。
自分の説に酔っている感じも少し。
 
~ もくじ ~

まえがき-「エヴァンゲリオン化」とは
第1章 『新世紀エヴァンゲリオン』とは何か
第2章 「逃げちゃ駄目だ」と「僕はここにいていいんだ」の論理
第3章 「私の代わりはいるもの」の論理
第4章 女性の活躍とエヴァ
第5章 「使徒」が襲ってくるかのような世界
あとがき
参考文献一覧

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そして、この作品と、この後の労働社会の変化について考えたのだった。若者、いや労働者全体に極度に難易度の高い仕事が求められ、人が駒のように扱われ、壊れていく労働社会と重なってみえた。日々。「使徒」のような不気味な存在と闘い続ける、リスク化した社会とも。(P44)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

『機動戦士ガンダム』は昭和の会社員の物語である。新卒一括採用のような形で組織に取り込まれ、途中、葛藤、混乱、摩擦がありつつもその中で成長していく物語だった。(P49)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3024日)、、、
読んだ本   673冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 159530ページ(1日平均52ページ)

book20151022
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誰も書かなかった「タブーの日本史」大全

誰も書かなかった「タブーの日本史」大全 (宝島SUGOI文庫)
宝島社 (2015-05-12)
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歴史の裏話?
もうちょっと面白い話が出てくるかと期待したけれど、どこかで読んだり聞いたりした話が多くて、ちょっと残念かも。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 学校では教えてくれない歴史の真相
第2章 意外な真相!あの英雄の怪事件史
第3章 教科書では触れない日本の残酷事件史
第4章 世界を見渡しても異色だった日本の色文化

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3020日)、、、
読んだ本   672冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 159306ページ(1日平均52ページ)

book20151018
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入門 マイナンバーの落とし穴

入門 マイナンバーの落とし穴   日本一わかりやすい解説
毎日新聞出版
売り上げランキング: 22,747

すでにマイナンバーにまつわる詐欺が横行し始めています。
マイナンバー制度が始まるにあたり、個人が、企業が、行政が注意しなくてはいけないことについて、まとめられています。
ただし、あくまでも入門編で、注意点が書かれていますが、具体的な対策についてはそれぞれ考えなければなりません。
したがって、これを読めば対策は十分というわけではありませんが、最低限知っておかなければいけないことがわかりやすく書かれています。

それはそうと、、、
マイナンバーの通知、来ないなぁ、、、
やっぱり、横浜市は遅いのかなぁ、、、

~ もくじ ~

まえがき
第一章 あなたの生活、仕事が変わる
第二章 早わかりマイナンバー
第三章 所得、資産は丸はだかになる?
第四章 知っておきたい会社のリスク

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3016日)、、、
読んだ本   671冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 158923ページ(1日平均52ページ)

book20151013-2
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ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋 (2015-09-02)
売り上げランキング: 345

半沢直樹はやっぱり半沢直樹。
最後に倍返しのどんでん返し。
例によってこんなに都合よくはいかないだろうというストーリーですが、今回も痛快で面白かったです。
 
~ もくじ ~

第一章 椅子取りゲーム
第二章 奇襲攻撃
第三章 ホワイトナイト
第四章 舞台裏の道化師たち
第五章 コンゲーム
第六章 電脳人間の憂鬱
第七章 ガチンコ対決
第八章 伏兵の一撃
第九章 ロスジェネの逆襲
解説 村上貴史

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

仕事は客のためにするもんだ。ひいては世のなかのためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。(P394)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3015日)、、、
読んだ本   670冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 158779ページ(1日平均52ページ)

book20151013
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大放言

大放言 (新潮新書)
大放言 (新潮新書)

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百田 尚樹
新潮社
売り上げランキング: 51

「永遠の0」や「海賊とよばれた男」の作者、百田尚樹さんが、マスコミに放言だ、暴言だと叩かれた自身の発言について述べています。
前後の話もちゃんと聞けば、放言でも暴言でもなんでもありません、個人の意見やジョークです。
しかしマスコミはその言葉だけを切り取って、放言に仕立て上げているのです。
そしてそれがネットに流され、非難轟々の炎上へ。
新聞やテレビのニュースは嘘はついていないかもしれないけれど、100%は語っていないということを知って読んだり見たりする必要があります。

~ もくじ ~

まえがき
第一章 現代の若きバカものたちへ
第二章 暴言の中にも真実あり
第三章 これはいったい何だ?
第四章 我が炎上史
あとがき
特別付録 我が炎上史 番外編

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

いつの頃からか、日本人はその言葉の裏にある真意よりも、表面上の言葉にだけ反応するようになった。(P10)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本人は過ぎたことは水に流すという性格を持った民族だ。外国人から見れば、「甘い」と見える欠点かもしれないが、それが日本人の美点である。だから、どこかの国のように「千年恨む」などということはない。(P178)

これで、、、2007年07月13日以降(3010日)、、、
読んだ本   669冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 158358ページ(1日平均52ページ)

book20151008
atasintiさんの読書メーター

日本の敵

日本の敵 よみがえる民族主義に備えよ (文春新書)
宮家 邦彦
文藝春秋
売り上げランキング: 1,523

自由主義と共産主義の冷戦は自由主義の勝利に終わった。
その結果、第二次世界大戦以降封じ込まれていた「民族主義」がよみがえりつつある。
とくにアジアでは中国が隋や唐の時代の「冊封」秩序の復活を目指しているような動きをみせている。
そんな中で日本はどうするべきか。
日本の最大の敵は中国ではなく日本の中にいるガラパゴス型保守。
かなり偏った内容で安倍政権を称える内容です。
個人的には、一部賛同できる箇所もあり、賛同しかねる箇所もありますが、いろいろ勉強になりました。
 
~ もくじ ~

はじめに
第一章 帰って来たロシアの熊
第二章 「イスラム国」後の中東世界
第三章 マーシャルのネットアセスメントとは何か
第四章 ネットアセスメントを中国に応用する
第五章 中国が狙う対米「第二ラウンド」
第六章 「米国の凋落」は本当なのか
第七章 新民族主義時代の日中韓関係
第八章 中央アジアの地殻変動
終章  日本の敵
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本人は過去七十年間、敢えてリスクを取らないできた。今こそは国民の平和と安全のために正しいリスクを取れる国になるべきである。(P234)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3005日)、、、
読んだ本   668冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 158118ページ(1日平均52ページ)

book20151003
atasintiさんの読書メーター
 

2015年9月の読書のまとめ

目標の2000ページにわずかに届かず(´・ω・`)
でも昨年9月や一昨年9月のような大きな読書量の落ち込みにならなくてよかった。
 
2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1938ページ
ナイス数:0ナイス

「地形」で読み解く世界史の謎 (PHP文庫)「地形」で読み解く世界史の謎 (PHP文庫)
読了日:9月28日 著者:武光誠
新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動 (朝日新書)新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動 (朝日新書)
読了日:9月24日 著者:原田曜平
新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国 (文春新書)新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国 (文春新書)
読了日:9月20日 著者:菊池英博
<40男>はなぜ嫌われるか (イースト新書)<40男>はなぜ嫌われるか (イースト新書)
読了日:9月17日 著者:田中俊之
池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞
読了日:9月16日 著者:池上彰
AVビジネスの衝撃 (小学館新書)AVビジネスの衝撃 (小学館新書)
読了日:9月13日 著者:中村淳彦
タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)
読了日:9月8日 著者:近藤正高
【至急】塩を止められて困っています【信玄】 日本史パロディ 戦国~江戸時代編【至急】塩を止められて困っています【信玄】 日本史パロディ 戦国~江戸時代編
読了日:9月2日 著者:スエヒロ

読書メーター
book201509-1
 
 
ココ2年間の読書量の推移

book201509-2
book201509-3
 
 
読書メーターに登録した2007年7月以降の月別1日あたりの平均読書ページ数

book201509-4
 

「地形」で読み解く世界史の謎

「地形」で読み解く世界史の謎 (PHP文庫)
武光 誠
PHP研究所 (2015-08-05)
売り上げランキング: 84,520

地形や気象をもとに歴史を見ると真実が見えてくる?
でも、、、
世界史が大の苦手だったおとうさんにはやっぱりダメでした。
○○朝から××朝へとか、次から次へとカタカナが出てきたところで、頭の中から文字がぷしゅーっと蒸発して行ってしまいます(^^;
 
~ もくじ ~

はじめに
第一章 なぜ乾燥地にあるシルクロードが東西交易路として栄えたのか
第二章 なぜモンゴルは短期間でユーラシア大陸の大半を支配できたのか
第三章 穀物がほとんど採れないギリシアで、なぜ古代文明が興ったのか
第四章 イスラム教はなぜ、インドや東南アジアまで急速に広まったのか
第五章 なぜインドの南方には有力な政権が生まれなかったのか
第六章 なぜ中国王朝は南北に分かれることが多いのか
第七章 なぜ辺境の四川が、前漢の劉邦や蜀の劉備の本拠地になったのか
第八章 なぜ朝鮮半島には、七世紀まで統一国家が生まれなかったのか
第九章 森林に覆われた西ヨーロッパがなぜ十一世紀以降急速に発展したのか
第一〇章 なぜ超高地のアンデスに文明が生まれたのか
第一一章 アメリカ西武が十九世紀に意欲的に開拓されたのはなぜか
終章 地形からみえてくる世界史の流れ

 
 

これで、、、2007年07月13日以降(3000日)、、、
読んだ本   667冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 157880ページ(1日平均52ページ)

book20150928
atasintiさんの読書メーター
 

新・オタク経済

新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動 (朝日新書)
原田曜平
朝日新聞出版 (2015-09-11)
売り上げランキング: 30,904

オタクを第一世代から第四世代に分けて、それぞれの世代のオタクについて解説、これは中々面白いです。
そして現在の第四世代オタクを市場とするビジネスについて、ちょびっとだけ考えてみていますが、これはとっても陳腐。。。
確かに昔のオタクと今のオタクは異なるようです。
知識を誇っていた昔のオタクに対して、態度で示す今のオタク。
物を集めるのではなく、イベントに出かける今のオタク。
その違いはよくわかるのですが、「わたし○○オタクなの」という自称オタク、オタクというよりは単なる○○ファンと呼んでいい人までをひっくるめてオタクと呼ぶのはちょっと違和感を感じます。
いや「オタク」という言葉の意味自体が変わったのだということなのかもしれない。
そうであれば、オタクに変わる新しい言葉が必要なのかも。

~ もくじ ~

はじめに オタク市場は「拡大」している
序章  「リア充オタク」の誕生
第1章 コミュニケーションツール化したオタク
第2章 「知識」から「態度」へ ~日本のオタク変遷史~
第3章 現代オタクのタイプ別生態
第4章 いま求められている商品とサービス
第5章 現代オタク大座談会
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

オタクとは今や、一生ついてまわるような「タイプ」でもなければ、パーソナリティの根幹をなす「アイデンティティ」でもなくなっており、手軽で着脱可能な消費の対象ともなる「キャラ」になっています。(P144)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

これまで「オタクなんか自分たちと関係ない」と思っていたすべての企業、すべてのビジネスマンは、オタクという存在・オタクから発せられる文化を、狭い世界の閉じた話題として片づけることはできなくなりました。(P266)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2996日)、、、
読んだ本   666冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 157595ページ(1日平均52ページ)

book20150924
atasintiさんの読書メーター