学校の役割ってなんだろう


学校の役割ってなんだろう (ちくまプリマー新書) | 中澤 渉 | Amazon

忙しすぎる教員、求められることが多い学校、役に立つ教育の要望。
学校はいろいろな困難に直面している。
その背景には、学校組織の特徴や社会との絡み合いがあるはずだ。
学校は何のためにあるのかを問いなおす。

~ もくじ ~
はじめに
第一章 忙しすぎる教員と役割が多すぎる学校
第二章 学校はいかにして制度となったのか
第三章 学校組織は矛盾がつきもの
第四章 なぜ「学校教育は役に立つか」が議論になるのか
第五章 社会と学校は影響しあう
第六章 多様化・個性化時代の学校
終 章 これからの学校を考える
あとがき
参考文献


~ なるほどな一文 ~
問題は、それ以外にも様々な要求が学校になされるようになって、全く授業研究を行うような余裕がないままで(つまり有効な教育実践を行える体制がないままで)現場の努力でそれをカバーせよ、という形で政策が実行されている点です。資源がないにもかかわらず、現場の努力や精神力でそれを乗り越えることを課すのが政策になってしまうのは、残念ながら、第二次世界大戦前からの日本の伝統芸のようです。(P124)


~ もう一つなるほどな一文 ~
「世の中に役立つ教育を」というのは簡単ですが、やる気のない人には、どんな実践的技術や知識を付与しても使ってくれないことがあります。(P142)




これで、、、2007年07月13日以降(5187日)、、、
読んだ本   1128冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 275689ページ(1日平均53ページ)
atasinti – 読書メーター


現場の声を聞かず、頭でっかちな政策しか作れない文科省はバカばかり、ということがよ~くわかります。
もっとも、目新しい内容はありません。この本はいろいろなデータをもとに日本の教育の歴史と今をあれこれ論じていますが、現場の教員の声などは出てきません。
苦労し疲弊している現場の先生方が何を思っているかを知りたいと思いました。
しーゆー。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 | ブレイディ みかこ, 中田いくみ | Amazon

先日読んだ本の続編。
13歳になった息子の話、いや息子との話。

~ もくじ ~
1.うしろめたさのリサイクル学
2.A Change is Gonna Come ――変化はやってくる――
3.ノンバイナリーって何のこと?
4.授けられ、委ねられたもの
5.ここだけじゃない世界
6.再び、母ちゃんの国にて
7.グッド・ラックの季節
8.君たちは社会を信じられるか
9.「大選挙」の冬がやってきた
10.ゆくディケイド、くるディケイド
11.ネバーエンディング・ストーリー


~ なるほどな一文 ~
でも、ライフってそんなもんでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?(P203)




これで、、、2007年07月13日以降(5186日)、、、
読んだ本   1127冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 275407ページ(1日平均53ページ)
atasinti – 読書メーター



イギリスの学校のことがとてもよくわかります。
元底辺中学校でさえこんな素晴らしい教育?
と日英の教育環境の違いに目が行きがちだけど、ふと、、、
子どもたちが中学生の頃の私を含めて、日本の中学生の親は、この本の著者のように、子どもと日常のあるいは社会のいろいろなことについて、会話しているだろうか?
境域環境の違い以上に、親と子の会話の量が大事なのかもしれない。。。
と思った秋の夜でした。
しーゆー。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫) | ブレイディみかこ | Amazon

イギリスの公立中学校に通う息子さんを通してみるイギリス社会の中のちいさな、あるいは大きな格差。

~ もくじ ~
はじめに
1 元底辺中学校への道
2 「glee/グリー」みたいな新学期
3 バッドでラップなクリスマス
4 スクール・ポリティクス
5 誰かの靴を履いてみること
6 プールサイドのあちら側とこちら側
7 ユニフォーム・ブギ
8 クールなのかジャパン
9 地雷だらけの多様性ワールド
10 母ちゃんの国にて
11 未来は君らの手の中
12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー
13 いじめと皆勤賞のはざま
14 アイデンティティ熱のゆくえ
15 存在の耐えられない格差
16 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン
解説 日野剛広


~ なるほどな一文 ~
むかしなら、勉強のできない子はスポーツができるとか、そういうこともあったし、労働者階級の子どもが金持ちになりたいと思ったらサッカー選手か芸能人になるしかない、と言われた時代もあった。だが、いまや親に資本がなければ、子どもが何かに秀でることは難しい。(P117)


~ もう一つなるほどな一文 ~
さんざん手垢のついた言葉かもしれないが、未来は彼らの手の中にある。世の中が退行しているとか、世界はひどい方向にむかっているとか言うのは、たぶん彼らを見くびりすぎている。(P221)




これで、、、2007年07月13日以降(5184日)、、、
読んだ本   1126冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 275199ページ(1日平均53ページ)
atasinti – 読書メーター



面白い、そしていろいろ考えさせてくれる内容でした。
続編も出たんですね。
買おうかな。
しーゆー。

学童保育所ってどんなとこ?

今朝の読売新聞の記事ですが、厚生労働省と文部科学省は学道保育所に対して、子供の席の間隔を1m以上離すように要請したって?
厚生労働省も文部科学省も学童保育所がどんなところか知らないの?
学校みたいに席があってそこに子供が座って過ごしているって思っているの?
バカなの?

ちなみにかなり前の話ですが、2003年ころの横浜の学童保育所はこんなところでした。
学童保育所ってどんなとこ?
今ではかなり改善されていると思いますが。

ちょっとそこらの学童保育所を見に行ってから、対策を考えてほしいものです。
お粗末すぎる。
しーゆー。

政府が全国の小中高校に休校を要請

とうふです。
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大を防ぐため、全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校を3/2から春休みまで臨時休校するように要請したとです。

こども「わーい、長い春休み開始だ!みんなで○○くんちに集まってゲームしようぜ!」
いやいやそれでは意味がない。

ひとり親や両親共働きの家庭の子供はどうする?
学校以上に環境がよくない学童保育に1日預けたのでは、より感染の危険が増すし・・・

なんだか行き当たりばったりの施策だなぁ・・・
しーゆー。

プログラミング教育はいらない

コーディング(狭義のプログラミング)の教育はいらない。
プログラミング的思考(も含めた広義のプログラミング)の教育はすごくいい。
というお話。

~ もくじ ~

はじめに
1章 プログラミングとは何か?
2章 プログラマとは何者か?
3章 IT企業が求める能力とは?
4章 プログラミング教育の実際
5章 求められる能力と教育




これで、、、2007年07月13日以降(4272日)、、、
読んだ本   954冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 230343ページ(1日平均53ページ)

atasinti – 読書メーター


私自身、この本を読むまで、2020年開始予定の小学校でのプログラミング教育について、以下の2点において間違った認識をしておりました。
(1)プログラミング教育という名前から、てっきりコーディング技術の教育かと思っていましたが、プログラムを書けるようになることを目的とした教育ではなく、論理的思考を行えるようにすることを目的とした教育であること。
(2)プログラムという特別の教科が追加されるものと思っていましたが、そうではなく、既存の教科の中で行う教育であること。

なるほど、そういうことでしたか。私自身、小学校でコーディング技術の教育を行うことに疑問を感じていたので、納得です。
しかし、この本にも書かれていますが、現在の教員に上記(1)(2)の教育を求めるのはかなり難しそうです。
民間に委託するとなると、教育の質の高さ=金額の高さとなり、所得格差による情報格差がさらに広がる結果になる恐れがあります。

そして、(1)(2)が実現したとして、この本で書かれていた教育を施すことで、ジョブスやペイジが日本で生まれることになるのか?

答えはNOと思います。

この本では、プログラミングを上流工程と下流工程に分け、上流工程に携わる人と下流工程に携わる人の間に収入の差があるのは仕方がないことだといい、そのため、上流工程に携わる人を育てなければいけないと書いています。
この考え方がそもそも、古いのです。
この本で書かれていたプログラミングの工程は、ウォーターフォールと呼ばれる古くからあるソフトウェアの開発手法ですが、今ではアジャイルなど、ウォーターフォールとはことなる多くの開発手法が生まれています。
ウォーターフォール手法の上流工程で、ああだこうだと議論している間に、別の手法で開発しているベンチャー企業などでは100%ではないにしろ、もうある程度動作するサンプルプログラムが出来上がっているということも考えられます。

日本でまず考えなくてはいけないことは、下流工程などと呼ばれているコーディング技術について優れた能力を持っているプログラマーに対して、もっと地位と名誉と報酬が与えられるべきだということです。
病院の中において、医師と看護師がアメリカでは対等の立場でそれぞれの仕事に敬意を払って仕事をしているのに対して、日本ではいまだに、医師が偉くて看護師は下で、看護師は医師の言うことをはいはいと聞いていればいいんだという困った風潮がありますが、それと同じことが、上流工程のSEと下流工程のプログラマの間にも言えそうです。
もはやそんな世の中ではないのです。
平凡なSEが10人よってたかってああだこうだと議論しても見つからない解を、優秀なプログラマーが1人で解決することだってあるわけで、そういう人にはそれなりの地位と報酬があたえられるべきなのです。
そうでなければ、日本から次のジョブスやペイジは生まれないと思うし、イノベーションは起きないと思います。

そんなわけで、プログラミングに対する考え方が古い人が推し進めるプログラミング教育ってものに、あまり期待できないと感じるおとうさんです。
しーゆー。

PTA不要論

PTA不要論 (新潮新書)
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おかあさんたちに苦痛を強いるだけの組織?
子どものためになるようなことはほとんどない、一部のOBや町の顔役の満足のためにだけ存在する組織?
政府からの指示に従うだけの組織?

~ もくじ ~

はじめに
第一章 恐怖の保護者会
第二章 PTAの「お仕事」
第三章 本部役員とは何か
第四章 究極の改革
第五章 PTAはいつ、どこで始まり、なぜ続いているのか
第六章 PTAは必要か
主要参考文献

 
~ なるほどな一文 ~

「PTAのもともとの精神は、学校へ通うすべての子どもたちへのボランティア活動です。会員限定サービスではありません。学校内で会費を取って、会員限定サービスを行うのは適切ではありません。PTA会費を払わない家庭の子をその恩得から外すことは、本来の趣旨に反します」(P165)

 
~ もう一つなるほどな一文 ~

「私たち、タダ働きが嫌なんじゃない。意味のあることならいいんです。学校と関わりたくないわけじゃないんです。みんな、子どもはかわいいんですから。意味が見えないものに使われている感じが、ものすごく嫌なんです」(P197)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3978日)、、、
読んだ本   894冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 215230ページ(1日平均54ページ)

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まじで今のPTAはすべて消滅させ、ホントに子どものためになる新しい保護者会を作るしかないんじゃなかろうか・・・
しーゆー。
 
 

算数チャチャチャ

sin,cos,tanが出てくる時点でこれはもう算数ではなく数学だと思うのですが、、、
ただ下記のまとめのタイトルでは高校数学と言っているけれど、中学数学ではないかと、、、
 
算数チャチャチャ – YouTube

 
関連Twitterまとめ
NHKみんなのうた「算数チャチャチャ」 完全に高校数学で衝撃が走る – Togetterまとめ
 

女子高生アイドルは、なぜ東大生に知力で勝てたのか?

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日本の教育になにが欠けていたのかがよーーーくわかります。
知識も大事だけど、育てないといけないのは知力。
この本では「グルグル思考」を行なうことが重要で、以下の7つの力が大切と謳っています。
・疑う力
・ずらす力
・つなげる力
・寄り道する力
・あさっての方を向く力
・広げる力
・笑う力
この中で日本の教育は特に「寄り道する力」や「笑う力」を忘れているように思います。
こうした教育が学校で行なわれるようになれば、子どもたちはもっともっと学校が好きに、勉強が好きになるんじゃないでしょうか。
私はこの番組も「すイエんサーガールズ」もまったく知りませんでしたが、こんな面白い番組をやっていたんですね。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 知力の格闘技!大番狂わせ!すイエんサーガールズ vs. 東大生
第2章 疑う力
第3章 ずらす力
第4章 つなげる力
第5章 寄り道する力
第6章 あさっての方を向く力
第7章 広げる力
第8章 笑う力
第9章 知力の格闘技!下剋上伝説 すイエんサーガールズ vs 京大・北大生
第10章 知録の格闘技 全国大会! 「天下」を取ったのはどのチームか?
あとがき

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3180日)、、、
読んだ本   706冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 168317ページ(1日平均52ページ)

book20160326
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女子御三家

女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密 (文春新書)
矢野 耕平
文藝春秋
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女子御三家と呼ばれる桜蔭・女子学院・雙葉の3校の実態に迫ります。
と言っても、ほとんど3校の広告のような内容。
3者3様ですが、それぞれいい学校であることは確かです。
しかし、生徒にとって本当によい学校かどうかは、世間の評判や偏差値の高さや有名大学進学率なんかではなく、その学校の校風、雰囲気、方針がその生徒に合っているかどうかだと思います。
自分が通っている学校が楽しくて、そして学校が好きであるならば、御三家をうらやましがったり嫉妬したり引け目を感じたりする必要はなく、胸を張って私の学校は素晴らしい学校だと笑えばよいと思います。
そんなわけで、自分の子どもたちは、本人にとって「いい学校」に通ったんではないかなと思うおとうさんです。

ところで、下記のたとえ話は面白い。
世間が考える御三家

もし道端に空き缶が落ちていたら?
桜蔭生→本や参考書を読むのに夢中で、そもそも空き缶が落ちていることに気づかない。
JG生→友だちみんなで缶蹴りを始める。
雙葉生→神様が自分を試していると感じ、空き缶をそっと拾ってゴミ箱へ捨てに行く。

しかし3校の先生や卒業生のインタビューを通して作者が考える御三家

もし道端に空き缶が落ちていたら?
桜蔭生→すぐさま拾い、ゴミ箱へ捨てにいく。(理系・医系の生徒は、捨てにいく途中で缶に記された原材料や成分をチェックする)
JG生→考え事にふけっていたため、缶が落ちていることにそもそも気づかない。
雙葉生→誰が捨てにいくのかを決めるジャンケン大会が始まる。(ただし、他人が通りかかったら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てにいく)

もっとも、3校の生徒を知らないので、それが真実にちかいかどうかはわかりません。 
 
~ もくじ ~

はじめに
序章 女子御三家とはなにか
第1章 桜蔭 圧倒的な東大合格率の理由
第2章 女子学院(JG) 日本一自由な女子校
第三章 雙葉 お嬢様のリアル
終章 女子御三家は終わらない
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

無論、私は学校側が何も変わらなくてもよいなどと申し上げるつもりは毛頭ない。より良い学校を目指すためには、変えるべき箇所が幾多もあるはずだ。
でも、それは「改革」「変革」ではなく「修繕」である。「学校」という長い営みの中で育まれた文化はちょっとやそっとでは動かない「重み」を有している。(P214)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3051日)、、、
読んだ本   679冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 161345ページ(1日平均52ページ)

book20151118
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