保育崩壊

ルポ 保育崩壊 (岩波新書)
小林 美希
岩波書店
売り上げランキング: 1,230

今、保育所が悲惨な状況に陥っているらしい。
規制緩和で民間の参入が可能になった結果、民間保育所が大量に生まれたけれど、利益追求のため人件費が削られ、保育士が疲弊し、子ども一人一人を手厚く見守るような保育はできていない。
過酷な労働で次々と保育士がやめていく。
それだけでなく、こんな子どもを子どもとしてちゃんと扱わないような保育所ではもうこれ以上働けないと言って保育士がやめていく。
しかし経営側にとっては、ベテランがやめて新人を雇うことで、人件費をさらに抑えることができる。
これって、まさにブラック企業そのものではないか、、、
((((;゚Д゚))

そんなところに、子どもを預けたくないけれど、保育所の空きが中々見つからない状況で、親側に保育所を選んでいる余裕はないという現実。

諸外国が子どもを守るために、保育に関する規制を強化する一方で、「待機児童」という問題のみがクローズアップされた結果、次々と規制緩和を推し進めている日本。
これは悪政以外の何者でもない。

林市長の元、待機児童ゼロを実現し、いまや全国のモデルともなっている横浜市ですが、実態は大量の民間保育所を認可したにすぎない。
そして利益追求第一の質の悪い保育所に我々が収めた貴重な税金が流れている。
この横浜の待機児童ゼロにはカウントの仕方にもカラクリがありそう・・・

もちろん、民間保育所にもすばらしい保育園があり、そのような保育園のこともこの本では紹介されています。
しかし、悲しいかな、そのような保育園に子どもを入れることはとーーーっても難しいし、また、外からは、ブラック保育園なのか、すばらしい保育園なのかは、中々見えにくい。
 
 
我が家の場合は下の娘が保育園を卒園したのが今から12年前。まだ横浜市が大きな待機児童問題を抱えていたろです。そのため、上の息子も下の娘も1年目は認可保育園には入れず、料金が倍ほどの無認可保育園に預けました。幸い2年目からは2人とも認可保育園に入れましたが、娘の場合は1年目は息子と違う保育園で、送り迎えに2か所回らなければならないという状況でした。
しかしながら、いずれの保育園も、こども一人一人と向き合ってくれたすばらしい保育園だったと思います。
そう言う意味では我が家は幸せでした。

娘は小学生の頃、将来は保育士になりたいと言っていました。
そういう言葉が出てくると言うことが、保育園時代が楽しかった現れだと思います。

あの頃の保育園の現場から考えると、想像もできない状況がこの本に描かれています。

そんな娘も、私の血を受け継いだのか、理系に進み、今は薬学部で薬剤師を目指しています。
この本を読んで、つくづくと、娘が保育士への道を歩まなくてよかった!
と思ってしまった親バカなおとうさんです(^^;
 
 
しかし、少子化対策のためにも、このままでいいはずがありません。
現場がいやになって辞めた潜在保育士さん方が戻ってこれるような、やりがいのある職場に戻さなくては、そして働く親が安心して預けられる保育所にしなければ、日本に明日はないのではないでしょうか。
保育の現場で、量だけでなく質も取り戻すような政策を唱える人を、選挙で選んでいこうと思うおとうさんなのでした。
 
~ もくじ ~

まえがき
第1章 保育の現場は、今
第2章 保育士が足りない?
第3章 経営は成り立つのか
第4章 共働き時代の保育
第5章 改めて保育の意味を考える
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

保育所に預けている親のほとんどが働いている。つまり、勤労し納税し、国の財産である子どもを生み育てている。そこに財源を充てないで、この国の今を、未来を、支えられるのだろうか。(P viii)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

母の状態は子に返る。母に優しい保育園を作らないと、子どもにも優しくなれなくなるのではないか。母を第一に考えて対応し、ケアできる保育園であれば、子どもも幸せになる。ここをきちんと見ることができれば、保育士も専門職として面白みがでるはずだ。(P185)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2858日)、、、
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book20150509
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声かけ変換表

20年前にこれがあれば・・・・・
今まさに子育て中の職場の若いママさんたちに教えてあげよう。

発達障害の子ども向け「声かけ変換表」が子育てや大人にも使えると話題に!
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(画像をクリックすると拡大画像を表示します。)
 

日本史なんかより、プログラミングを教えるべき?

教養のなさをひけらかしているような対談。。。
いくらプログラミングの技術に優れていても、それだけではいいものはつくれない、創造的なものはつくれない。

「日本史なんかより、プログラミングを教えるべき」三木谷浩史氏と夏野剛氏が日本の技術者不足を嘆く | ログミー[o_O] at 2015.03.02

I saw your willy!

モダシンさんのブログで紹介されていた、英国の子供向けのネットに潜む危険性についての教育動画。
子どもでも直感的にわかる内容!
こうした教育を受けてこなかった日本の大学生にも必要そうです。

女の子編
Lucy and the Boy: Be Share Aware – NSPCC – YouTube

男の子編
Have you seen Alex’s willy? Be Share Aware – NSPCC – YouTube

 
 
willyっておちんちんという意味だったのか。
そう言えば、この前、willyという名のKIRINの試作ビールを飲んだような(笑
 
 
関連ブログ
英国の子供向け「オンラインで情報を共有しすぎるのは危ないよ」啓蒙ビデオ – [モ]Modern Syntax

国策とドラマがタイアップ?

ほとんど政府広報と言える日本のマスコミですが、、、
ついにここまできちゃったのか?
何をすりこまれるか、何を洗脳されちゃうのかわからない、
おちおちドラマも見てられない時代に突入?
((((;゚Д゚))
 
えッ?
そんなことはどこの国でも昔から行なわれていることで、
いまさら騒ぐようなことではないって?
 
 
関連ニュース
思想統制、人格統制、教育格差化……安倍政権の「教育改革」が危険すぎる – ネタりか at 2014 12.29

今年放送された木村拓哉主演の「HERO」はなんと文科省が「道徳教育」をテーマにタイアップしていた。制作発表には下村文科相が出席し、「徹底的に生きるとは何なのかを目指す、すばらしい番組」(朝日新聞・2014年9月18日)と絶賛した。その上でちゃっかり、下村文科相の写真入りの「HERO」のポスターを作成、全国の小中学校に向けて80万枚も配ったという。そのポスターの狙いは、この4月から「心のノート」の改訂版として使われている教材「私たちの道徳」の使用呼びかけだった。

 
 
関連ブログ
低気温のエクスタシーbyはなゆー: 【今年の回顧】日本にも国策とテレビドラマがタイアップする手法が導入された

化学で「透明人間」になれますか?

化学で「透明人間」になれますか? 人類の夢をかなえる最新研究15 (光文社新書)
佐藤 健太郎
光文社 (2014-12-11)
売り上げランキング: 5,057

化学技術で人間の夢がどこまで叶えられるようになっているか、化学者の夫とその妻の会話で解説。
とっても面白い。
ワクワクする世界が待っている?
思ったほど進歩してない?

ところで「おわりに」に書かれていた、今の科学者は「夢」をみなくなっているというのは、結局のところ、すぐに成果が出るような研究にしかお金が出ないってところに問題があるんだよなぁ。。。

~ もくじ ~

はじめに
本書の登場人物
第1話 「金」をたくさん作れますか!?
第2話 「不老不死」になれますか!?
第3話 「宇宙旅行」に行けますか!?
第4話 「モテる薬」はできますか!?
第5話 「ダイヤモンド」を作れますか!?
第6話 「やせる薬」を作ってください!
第7話 「花粉症」を治せますか!?
第8話 「頭のよくなる薬」が欲しい!
第9話 「『ドラえもん』の道具」が欲しい!
第10話 「若く美しく」してください!
第11話 「美味しいもの」を作れますか?
第12話 「風邪を治す薬」が欲しい!
第13話 「がんを制圧」そてほしい!!
第14話 「地球温暖化」は止められる!?
第15話 「エネルギー問題」を解決したい!
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

大人になるってのは、寛容になるってことなのね。奥が深いわ・・・・・。(P126)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

現代は、覚えること、処理すべき情報量が、以前に比べて圧倒的に増えている。これらをこなす能力は向上したが、その分、真にクリエイティブなことに時間を割けなくなっているのかもしれない。(P143)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2724日)、、、
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book20141226
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ソーシャルメディア中毒

つながりっぱなしの日常を生きる」の日本版という感じでしょうか。
同じサービスを使っているようで、世代によってその使い方は異なっており、そこを理解しなければ、彼らがなぜそれに夢中になっているのかが理解できない。
子どもたちをソーシャルメディア中毒にかからないようにするには、端末を取り上げたりフィルタリングしても効果はなく、ソーシャッルメディアとの付き合い方を教育するしかない。
わかりやすく書かれておりますが、とりたてて新しい内容は書いてありません。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 今、若者のあいだで何が起きているのか?
第2章 止まらない承認欲求の連鎖
第3章 進化するネットいじめ
第4章 あらゆる人に迫るネット依存
第5章 大人社会に蔓延するSNSの闇と罠
第6章 「ソーシャル疲れ」が呼び込むうつと孤独
第7章 SNSがもたらす違和感
第8章 ソーシャルメディア中毒への処方箋
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

SNSは、承認欲求への飢餓をより加速させているのかもしれないと思う。(P163)

 
 
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book20141215
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ママ、、、大丈夫?

▶ サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」 – YouTube

ジーンとくる動画です。
でも、、、解決策は見えない。。。
自分に大丈夫大丈夫と言い聞かせているだけ。。。
 
 
関連ニュース
「ママ……大丈夫?」働くママを応援した動画に目が潤む at 2014.12.01

つながりっぱなしの日常を生きる

アメリカの10代の若者の現状が詰め込まれています。
アメリカというと、自由の国というイメージがありますが、アメリカの10代は、日本の10代以上に不自由な暮らしを強いられているようです。
学校帰りにマクドナルドで友達とくっちゃべったり、休日に友達とショッピングモールの中をぶらぶらすることも許されておりません。
そんな彼ら彼女らは家に帰って、FacebookやMySpaceで友達と繋がっている。
彼ら彼女らが夢中になっているのは、FacebookやMySpaceではなく、友達との会話なのであり、そこのところを勘違いしている大人が多い、というお話。
日本でも似たような現象はすでに起きています。
日本の10代の場合は圧倒的にLINE利用者が多そうです。
そして同じような感違いをしている大人がやはり多い気がします。

ところで、日本ではほとんど目にすることがないMySpaceですが、アメリカではしっかりと根付いているんですね。
個人的にはあのギラギラした感じは好きじゃないんですが、そこが好きという人も多いということのようです。

なお、原文は以下より Creative Commons(表示-非営利-継承)のもと、全文のpdfファイルが無料でダウンロードできます。
It’s Complicated – danah.org
Jacket-med1

表紙の絵が日本語版とまったく異なっている!!!
 
~ もくじ ~

はじめに
イントロダクション
1章 アイデンティティ
2章 プライバシー
3章 中毒
4章 危険
5章 いじめ
6章 不平等
7章 リテラシー
8章 パブリック
訳者あとがき
現註
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ほとんどのティーンはソーシャルメディア中毒ではない。もし中毒だとしたら、それは友達同士お互いに中毒になっているのだ。(P130)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「インターネットは私たちの社会が反射したものであり、その鏡は私たちが目にするものを映し出す。私たちが鏡の中に見えるものが気にいらないとしたら、鏡を修理するのではなく、社会を修理しなければならない」と計算機科学者ヴィントン・サーフが言った通りである。(P346)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2666日)、、、
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book20141029
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女子高生の裏社会

女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)
仁藤 夢乃
光文社 (2014-08-07)
売り上げランキング: 757

JKお散歩やJKリフレをやっている女子高生へのアンケートやインタビューをまとめたものです。
彼女らは特別不良な娘なのではなく、どこにでもいる普通の高校生、ほんのちょっとしたきっかけで誰でも入ってしまう恐れがある。
そんな彼女たちは、同じ仕事をしている人の事件が起きても、自分のところは大丈夫、自分は大丈夫とへんな自信を持っている。そして親や教師よりも、店のスタッフに絶大な信頼をよせている。
そこに裏社会の人たちの絶妙なテクニックが!
((((;゚Д゚))
実際は、店のスタッフもお客も、彼女たちを人としてはみておらず、商品としてみているのだということに、彼女たちは気がついていない。

買う男がいる限り、こうした仕事はなくならない。
買うそぶりを見せただけでも厳罰に処されるくらいでないとダメなのかも。。。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 レナ・17歳-「JKお散歩」の日常
第2章 サヤ・18歳-「JKリフレ」で働く理由
第3章 リエ・16歳-売春に行き着くまで
第4章 カオリ・18歳-社会になれるためのリハビリ
第5章 アヤ・16歳-家庭と学校に居場所を失う
第6章 表社会化する裏社会
第7章 少女たちのその後
おわりに
【アンケート・インタビュー調査結果】

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

少なくともこの10年間、「貧困層」や「不安定層」の子どもたちがそちらの世界へ引っ張られていくのを社会は放置し、容認してきた。その間に、「生活安定層」の子どもたちまでもが入り口に立つようになったのだ。(P177)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そのためには、表社会が裏社会に負けないくらいの「スカウト」をしなければならない。行政も民間も、スカウトの育成に資源を導入すべきだ。貧困の連鎖は次々と起きている。国のほうから支援を必要としている人のところに声をかけていかなければならない。(P236)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2605日)、、、
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book20140829
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