「過剰反応」社会の悪夢

「過剰反応」社会の悪夢 (角川新書)
榎本 博明
KADOKAWA/角川書店 (2015-05-10)
売り上げランキング: 29,852

これですね、この本でも取り上げられていた、リアルすぎると批判を受けて打ちきりになったと言うCM。

リアルな就活 批判受け東京ガス放映打ち切り – YouTube

 
ほとんどテレビを見ていないおとうさんは初めてみましたが、
いいCMと思うけどなぁ、、、
 
しかし、こうして打ち切りになったCMも、後から簡単に見ることができるというのは、便利になったというべきか、逆に不便な世の中になったというべきか、、、
 
さて、この本の内容ですが・・・
自分のことしか考えず、他人を攻撃する人が増えた背景には、教育現場で生徒をお客様扱いせざる終えない状況に陥ってしまっていることも一因(つまりそういう生き方を教育されてきた)、企業や銀行などが過剰対応することも一因(いつも自分が一番という扱いを受けてきた)、マスメディアが過剰反応を煽るような放送を行なうことも一因(オレもこれでいいんだ)、インターネットによって誰でも発信できることになり、自分は影響力のある人間だと錯覚する環境ができたことも一因(そう、オレが正しい)、そして「和」を持って尊しとする日本人の特性も一因(ただ相手にしか求めないけれど)、、、、、

こんな社会を改善するにはどうすればいいんだろう?
安易に答えを求めるのではなく、みんなで考えよう・・・

~ もくじ ~

はじめに
第1章 過剰反応社会を象徴する現象
第2章 身近にもいる過剰反応な人々
第3章 過剰反応の心理構造
第4章 過剰反応を生み出す社会
第5章 過剰反応を防ぐために
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

人は自分の心の世界を外部に投影する。自分の中に自己否定の気持ちが強いと、主人公と同じく落ち続けている自分を否定されたように感じる。自分の中に強いモチベーションがあると、辛いのは自分だけじゃないんだ、自分も頑張らなくちゃと思えてくる。(P23)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

個性の尊重とか価値観の多様化と言われるわりには、過剰反応による一極集中やネット炎上に象徴されるような一面的なものの見方が横行している。みんながつながることによって、かえって個性が失われつつある。(P197)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2867日)、、、
読んだ本   629冊 (1日平均0.22冊)
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book20150518
atasintiさんの読書メーター
 
 
本とは関係ないけど、東京ガスのCMって好きです。
 
1分間の心温まるCM集 東京ガス 全4Ver. – YouTube

▶ 1分30秒の心温まるCM集 東京ガス 全3Ver. – YouTube

 
あっ、ここにも例のCM入ってたのか。