ねじ曲げられた「イタリア料理」

ねじ曲げられた「イタリア料理」 (光文社新書)
ファブリツィオ・グラッセッリ
光文社 (2017-09-15)
売り上げランキング: 78,869

本物のイタリア料理とはどういうものなのか、そして食の安全とは何なのか、よくわかります。

~ もくじ ~

はじめに―僕のキッチンから
第一章 トマトソースは、イタリアの「伝統料理」ではない
第二章 ピッツァは、アメリカからやってきた
第三章 「パスタ」は「麺類」にあらず!
第四章 エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルは偽物ばかり
第五章 「地中海式ダイエット」のウソ
第六章 外国人観光客がカプチーノを作った
第七章 スローフード活動は、なぜダメなのか
第八章 「色のよすぎるハム」と「食の支配者たち」
訳者あとがき
主要参考文献

 
~ なるほどな一文 ~

美味しいものを食べることは、人を幸福にする。人が幸福な気持ちになれば、免疫系が活性化され、あらゆる病気になりにくくなるということ、いってみれば、最高の「薬」になるということは、現代医学も証明している。(P185)

 
~ もう一つなるほどな一文 ~

そして、食べ物においても「なんとかブーム」といったようなものにすぐ飛びついたり、マスメディアやインターネットメディアが声高に宣伝する情報を鵜呑みにするのは、もうやめよう。(P189)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3822日)、、、
読んだ本   864冊 (1日平均0.23冊)
読んだページ 207999ページ(1日平均54ページ)

atasinti – 読書メーター
 
 
イタリアの方々は毎日ピッツァとパスタを食べていると思ってました。
しかしそれは日本人は毎日鮨を食べていると思っていたというのと同じこと。
イタリア料理=ピッツァ&パスタではない。
と言っても、この本の大半はやっぱりピッツァとパスタの話だったりします。
しかし、日本のイタリア料理店やイタリアンと称する店で出されている料理は、イタリアの料理と大きく異なるものだと言うことは、認識しておくべきでしょう。
そして、料理に関しては人気や見た目ではなく、なによりも「味」が大事なんだと言うことです。
だから、本場のイタリアの料理とは異なっていたとしても、日本人にとって、安全で美味しい料理であれば、それはそれでOKなのだと思います。
とは言っても、それは日本人から見た考え方であって、イタリアの方からすると「こんなのイタリア料理じゃなーーーい!」ということになっちゃうんでしょうね。
しーゆー。