独裁の宴

独裁の宴 - 世界の歪みを読み解く (中公新書ラクレ)
手嶋 龍一 佐藤 優
中央公論新社
売り上げランキング: 4,661

日本をとりまく状況、特に「北の脅威」の本質について、手嶋龍一さんと佐藤優さんが対談。
先の衆議院選挙で圧勝した自民党のメディアでは語られないその実態についても迫ります。
中々面白い内容。

~ もくじ ~

まえがき
第1章 「北の脅威」を検証する
第2章 米朝が”結ぶ”これだけの理由
第3章 ニッポンを知らないトランプ、トランプを知らない日本
第4章 「一つの中国」への転換にみるトランプの政治手法
第5章 気がつけば「独裁化」が進む世界
第6章 衰弱化した政権党が主導する「改憲」に勝算はあるのか
第7章 地政学を語り、「非核一・五原則」へ舵を切れ
あとがき

 
~ なるほどな一文 ~

「北のミサイル実験に日本が震えあがっている」という印象は、彼らを利するだけです。(P36)

 
~ もう一つなるほどな一文 ~

今回の選挙を通じて、日本の政党、とりわけ野党は「もはや現実の社会に足場を持っていない」という考察は洞察に満ちていました。日本の政党は、「事実上、政治家が選挙目当てに立ち上げては捨てる『いつでも乗り換え可能な船』となっている」と喝破し、「それらの政党はボトムアップによってつくられたり、コントロールされたりしておらず、そのために社会全体のさまざまな利益を代表したり、一つにまとめたりする能力が弱い。(P149)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3851日)、、、
読んだ本   872冊 (1日平均0.23冊)
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atasinti – 読書メーター
 
 
マスコミが流す情報を鵜呑みにしていたら真実は見えてこないということがよくわかります。
もちろんこの本で語られている思想的な部分は、かなり偏った内容であることを認識する必要があります。
しーゆー。