すごいインド

すごいインド: なぜグローバル人材が輩出するのか (新潮新書 585)
サンジーヴ・スィンハ
新潮社
売り上げランキング: 9,697

日本在住のインド人の著者によるインドおよびインド人について。
半分は自分および自分が卒業したIITの自慢話、、、
でも、インドのこと、インド人のことがよくわかります。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 グローバル人材は多様性から生まれる
第2章 理系人材はこうして作られる
第3章 インドはなぜ「IT大国」になったのか
第4章 インドを動かす人々
第5章 日本と院ぢは正反対だからこそ助け合える
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「孤独」のような暮らしは、インドでは考えられません。日本の若者に多い「引きこもり」も同じです。引きこもりは親の支えがあってこそ成り立ちます。インドには、そんな余裕のある親はほとんどいません。(P137)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2647日)、、、
読んだ本   577冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 134626ページ(1日平均50ページ)

book20141009
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名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)
中野 京子
光文社 (2014-07-17)
売り上げランキング: 19,401

絵画でたどるロマノフ家の栄枯盛衰。
こうしてひとつの「家」をもとにたどると世界史もわかりやすい。
それにしても、兄弟姉妹、親子で殺し合うこのドロドロは凄まじい!!!
残酷さはロシアという土地柄なのか?
富と権力を手にすると人間ってこうなっちゃうのね、、、
同じシリーズのブルボン家やハプスブルク家の本も読みたくなりました。

~ もくじ ~

ロマノフ家系図(抄)
ロマノフ朝領土拡大図
前史
第1章 ワシーリー・スリコフ『フョードシヤ・モロゾワ』
第2章 シャルル・フォン・ステュイベン『ピョートル大帝の少年時代の逸話』
第3章 ニコライ・ゲー『ピョートルと息子』
第4章 カルル・ヴァン・ロー『エリザヴェータ女帝』
第5章 コンスタンチン・フラヴィツキー『皇女タラカーノヴァ』
第6章 ウィギリウス・エリクセン『エカテリーナ二世肖像』
第7章 ニコラ=トゥサン・シャルレ『ロシアからの撤退』
第8章 ジョージ・ドゥ『アレクサンドル一世』
第9章 イリヤ・レーピン『ヴォルガの舟曳き』
第10章 山下りん『ハリトリス 復活』
第11章 ボリス・クストーディエフ『皇帝ニコライ二世』
第12章 クロカーチェヴァ・エレーナ・ニカンドロヴナ『ラスプーチン』
あとがき
主要参考文献
年表(本書に関連した事項のみ)
本書で取り上げた画家(生年順)プロフィール

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

それぞれの王朝の終わりを見て思うに、つくづく人間は歴史に学ばない(学べない)のだなあということ。学んでいるつもりでも、いざ己れのこととなると、身近に迫る変化の気配すら感じなくなるのかもしれません(巨大恐竜が足元に目がゆかないように)。(P225)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2641日)、、、
読んだ本   576冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 134427ページ(1日平均50ページ)

book20141004
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絶望のテレビ報道

絶望のテレビ報道 (PHP新書)
安倍 宏行
PHP研究所
売り上げランキング: 31,089

日本のテレビ報道はなぜ、ダメになってしまったのか、
元テレビマンの著者が語ります。
もはや、日本のテレビのニュース番組に価値はなくなった、、、

終りの方は自分の新しい会社の宣伝でしかないのがちょっと残念。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 絶望のテレビ報道
第二章 テレビニュースの作られ方と問題点
第三章 テレビを取り巻く激動の環境変化
第四章 視聴率を気にしないテレビニュースへの挑戦
第五章 テレビニュースの未来とこれからのメディアのあり方
第六章 テレビはなぜネットに勝てないのか?
おわりに

なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

報道番組に視聴率を持ち込んだがために、結果、取材力やリポートする力、解説する力の低下など、記者としての足腰を弱める結果になってしまったといえる。(P47)

もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

今まで既存メディアは、自分たちが全ての情報を収集できる唯一の存在だと思っていただろうが、現代においてそれは単なる幻想だったことが明らかになったのだ。(P96)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2638日)、、、
読んだ本   575冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 134198ページ(1日平均50ページ)

book20141001
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もしも利休があなたを招いたら

もしも利休があなたを招いたら  茶の湯に学ぶ”逆説”のもてなし (角川oneテーマ21)
千 宗屋
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 7,446

武者小路千家の次期家元の著者による「茶の湯」とは何か。
「茶道」とか「茶の湯」というと、しきたりとか作法を教え込まれるという印象がありますが、それは本質ではない。
「形式」ではなく、「心」や「生き方」を説いているということがわかります。
また三千家の関係について初めて知りました。

正座が苦手なおとうさんとしては、イスに腰掛けての、あるいは立席の茶会なら、招かれてあげてもいいかな、
って何を偉そうに・・・

~ もくじ ~

はじめに
第一章 暮らしを問う”茶室”的空間
第二章 作法がつくるコミュニケーション
第三章 茶室に学ぶ”逆説”のもてなし
第四章 マンハッタンから見つめ返す、日本
第五章 調身、調息、調心-自分自身と向き合うために
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、基礎にあるものはシンプルです。これまでの自身の経験で、自分がされて嫌だったことはしない、されてうれしかったことをする。そうした、場を読む力、人を思いやる心遣い。これはもうテクニックやハウツーの問題ではなく、その人自身が培ってきた人柄であり、人間性だということです。(P121)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

過去から現代へ営々とつながってきているからこそ「伝統」なのです。ところが現実には、「過去に完成して、そこで止まって、形を守られているもの」というとらえ方が一般的なのではないでしょうか。(P148)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2634日)、、、
読んだ本   574冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 134002ページ(1日平均50ページ)

book20140927
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笑日韓論

笑日韓論 (フォレスト2545新書)
水野俊平
フォレスト出版
売り上げランキング: 241,503

日本人に対して表向きどんなにフレンドリーな韓国人でも、竹島、靖国神社参拝、歴史教科書、従軍慰安婦の4つの問題に対して韓国の主張を全面的に認める日本人以外とは、永遠にわかりあえることはあり得ない、それが韓国人だとすると、もう笑うしかないのか?
うーん、、、
日韓問題の本質がわかります。
なお、この本は「なんたら韓論」のたぐいではなく、「日韓論」です。

~ もくじ ~

はじめに-「嫌」「呆」「無」であるくらいなら、互いを「笑」え
第1部 日韓関係の不都合な現実
第2部 徹底検証!ねじ曲げられた真実
第3部 日韓問題を語るための作法
あとがき-真実は日韓の中間にある

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

失笑したところで、相手が納得するものではない。論理的に反論すべきなのである。否、反論したところで相手が納得するものではない。それほど、相手の先入観やステレオタイプを変える、というのは難しいのだ。(P86)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、そうしたネット上の反論の多くは韓国人に影響を与えていない。なぜなら日本語で書かれているうえに、日本のネットコミュニティーの中で発信されているからである。
(略)
そうした反論は韓国のネットコミュニティー(掲示板、ブログなど)に韓国語でアップすべきなのである。そうしてこそ、韓国人は読むことができる。(P184)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2631日)、、、
読んだ本   573冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 133789ページ(1日平均50ページ)

book20140924
atasintiさんの読書メーター
 
この本の帯が面白いです。
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日本人はいつから働きすぎになったのか

日本人はいつから働きすぎになったのか (平凡社新書)
礫川 全次
平凡社 (2014-08-18)
売り上げランキング: 12,020

日本人の特徴の一つとして「勤勉」があげられることがありますが、現在の過労死したり鬱病になって自殺したりするほどまでに働く人がいるという状況はもはや勤勉という言葉では語れない状況にきてしまっています。
そもそも、勤勉が美徳というのは人間の生き方として本当なのか、なぜ怠惰でいてはいけないのか、という問いかけを行なっています。

勤勉の象徴ともいえる二宮尊徳さんの話は中々面白いです。
本人は勤勉であり、そして勤勉を思想化し、怠惰な農民を勤勉にしようと、勤勉な人には褒賞を与え、怠惰な人には罰を与えたりしたけれど、結局怠惰な農民を勤勉にすることはできなかったそうです。また一方で蓄財にも熱心だったそうで、語り継がれている二宮尊徳像とはちょっと違う一面を持っていたようです。

この本を読んでいて「効率化」の話を思い出しました。
トヨタをはじめとした製造業ではどこもかしこも「カイゼン」という名で、社員全員で効率化を推し進めています。しかーし、極端な話、効率化の結果、今までの半分の時間で同じ作業ができるようになった場合、労働者は今までの半分の時間で同じ給料がもらえるようになるかというとそうではなく、今までの倍の仕事をしなけれなならなくなっています。つまり、カイゼンすればするほど、忙しくなるという状況が生まれています。
パソコンの導入で仕事が楽になったはずなのに、逆に忙しくなってしまったのも同じです。

戦後、高度成長時代に入る前は、17時に退社して家で家族そろって夕食をとるというのがごく普通の生活だったそうです。なんともうらやましい毎日です。

そろそろ、「のんびり」が美徳という考え方に社会全体が変わるべき時期に来ているのではないでしょうか。

~ もくじ ~

序章 日本人と「自発的隷従」
第一章 日本人はいつから勤勉になったのか
第二章 二宮尊徳「神話」の虚実
第三章 二宮尊徳は人を勤勉にさせられたか
第四章 浄土真宗と「勤労のエートス」
第五章 吉田松陰と福沢諭吉
第六章 明治時代に日本人は変貌した
第七章 なぜ日本人は働きすぎるのか
第八章 産業戦士と「最高度の自発性」
第九章 戦後復興から過労死・過労自殺まで
終章 いかにして「勤勉」を超えるか
あとがき
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「勤勉」というのは、美徳だが、「働きすぎ」というのは、美徳であるはずがない。私たち日本人は、大正時代から今日まで、そのことについて「真剣に反省した」ことは、一度もない。(P173)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

一方、「日本型経営」において労働者に求められる「自発性」の場合、労働者自身の意識としては、文字通り「自発的」に労働しているわけで、だからこそ、働くことが「生きがい」にもなるのである。しかし実は、それが企業から巧みに誘導された「自発性」、企業に絡めとられた「自発性」にならざるをえないという構造である。(P218)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2626日)、、、
読んだ本   572冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 133565ページ(1日平均50ページ)

book20140919
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[決定版]日本全国! 「新幹線」をとことん楽しむ本

[決定版]日本全国! 「新幹線」をとことん楽しむ本 (PHP文庫)
PHP研究所 (2014-09-03)
売り上げランキング: 17,054

飛行機の本」の次は新幹線の本。
新幹線の車両、技術、システム、働く人々、駅、そして駅名の話まで、新幹線のあれやこれやがぎゅっと詰まっています。
新幹線大好きなおとうさんにとっては、とっても楽しい内容です。

~ もくじ ~

はじめに
巻頭特集 北陸新幹線と東海道新幹線50周年
第2特集 北海道・リニア中央・西九州新幹線
第1章 知っているようで知らない新幹線の基礎知識
第2章 日本が世界に誇る新幹線のメカニズム
第3章 知って驚く新幹線の世界
第4章 乗って楽しい日本の新幹線路線
第5章 ここがすごい!新幹線の車両を徹底解剖
第6章 新幹線の軌跡と未来
全国新幹線路線MAP
参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2618日)、、、
読んだ本   571冊 (1日平均0.22冊)
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book20140911
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日本の空はこう変わる

日本の空はこう変わる―加速する航空イノベーション (交通新聞社新書)
杉浦 一機
交通新聞社
売り上げランキング: 138,194

飛行機について、
航空会社について、
空港について、
航空に関する行政について、
関連事業について、
日本の、世界の、これまでと今とこれからがとてもよくわかります。
飛行機大好きなおとうさんにとっては、とても興味深い内容です。

~ もくじ ~

はじめに
序章 なぜ5円の航空運賃が誕生したのか
第1章 道なお険しいレガシーキャリア
第2章 格安航空は日本で定着するか
第3章 踊り場に差し掛かった中堅社
第4章 常識を変える旅客機の登場
第5章 民営化で変わる空港の景色
第6章 広がる関連事業
おわりに

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2613日)、、、
読んだ本   570冊 (1日平均0.22冊)
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book20140905
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女子高生の裏社会

女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)
仁藤 夢乃
光文社 (2014-08-07)
売り上げランキング: 757

JKお散歩やJKリフレをやっている女子高生へのアンケートやインタビューをまとめたものです。
彼女らは特別不良な娘なのではなく、どこにでもいる普通の高校生、ほんのちょっとしたきっかけで誰でも入ってしまう恐れがある。
そんな彼女たちは、同じ仕事をしている人の事件が起きても、自分のところは大丈夫、自分は大丈夫とへんな自信を持っている。そして親や教師よりも、店のスタッフに絶大な信頼をよせている。
そこに裏社会の人たちの絶妙なテクニックが!
((((;゚Д゚))
実際は、店のスタッフもお客も、彼女たちを人としてはみておらず、商品としてみているのだということに、彼女たちは気がついていない。

買う男がいる限り、こうした仕事はなくならない。
買うそぶりを見せただけでも厳罰に処されるくらいでないとダメなのかも。。。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 レナ・17歳-「JKお散歩」の日常
第2章 サヤ・18歳-「JKリフレ」で働く理由
第3章 リエ・16歳-売春に行き着くまで
第4章 カオリ・18歳-社会になれるためのリハビリ
第5章 アヤ・16歳-家庭と学校に居場所を失う
第6章 表社会化する裏社会
第7章 少女たちのその後
おわりに
【アンケート・インタビュー調査結果】

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

少なくともこの10年間、「貧困層」や「不安定層」の子どもたちがそちらの世界へ引っ張られていくのを社会は放置し、容認してきた。その間に、「生活安定層」の子どもたちまでもが入り口に立つようになったのだ。(P177)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そのためには、表社会が裏社会に負けないくらいの「スカウト」をしなければならない。行政も民間も、スカウトの育成に資源を導入すべきだ。貧困の連鎖は次々と起きている。国のほうから支援を必要としている人のところに声をかけていかなければならない。(P236)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2605日)、、、
読んだ本   569冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 132749ページ(1日平均50ページ)

book20140829
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「戦国大名」失敗の研究

「戦国大名」失敗の研究 (PHP文庫)
瀧澤 中
PHP研究所 (2014-06-04)
売り上げランキング: 104,570

戦国時代の敗軍の将にスポットをあて、その真の敗因を探ります。
彼らは単なるボンクラじゃなかったのです。
中々面白い。
現代の政治家との比較については、「戦国大名の○○と現在の△△をいっしょにするなんてそれはちょっと違うんじゃないの?」っていうものもありましたが、それはそれでまた面白かったり。。。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 竹田勝頼の致命傷
第2章 足利義昭のしぶとい首
第3章 織田家臣団の有能ゆえの危険な未来
第4章 あり得なかった関ヶ原合戦の計算違い
第5章 なぜ秀頼は豊臣家を守れなかったのか
終 章 政治力はいかにしてでき、いかにして失うか
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

テレビや小説に出てくる、わがままで自己中心的、奇妙な公家の容姿で陰湿に陰謀を練る姿は、義昭の実像を示していない。
そろそろ、「織田史観」とも言うべき信長絶対史観から、少し距離をおいて見るのも面白いかもしれない。(P87)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ちなみに、現代でもスタッフの発想しかできない政治家が意外と多い。「自分はうまく立ち回っている」と思い込んでいるのだ。主張を変えたり、政党を自ら壊したり、渡り歩く政治家によく見られるが、しかしそういう政治家は、政治の現場では最も失敗の確率が高いのである。(P202)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2603日)、、、
読んだ本   568冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 132485ページ(1日平均50ページ)

book20140827
atasintiさんの読書メーター