医者に殺されない47の心得

元気に長生きし、ぽっくりと死ぬためには、病院や薬を遠ざけたほうがよい。
がんの場合は、手術も放射線治療も受けないで放置した方が長生きできる可能性が大きい。
という47の心得。

いろいろなデータを元に解説されておりますが、この手の本の場合、自論に都合のよいデータのみを取り上げて、自論に都合の悪いデータは取り上げないのが常なので、全てを鵜呑みにするわけにはいきませんが、医者の話や薬の広告よりはずーーーっと信頼できる気がします。

そして、下記のページを開いたとき、思わず「わーお!」っと叫びそうになりました(笑

しかも、時々ハメをはずすくらいがちょうどいいらしいですよ!
わーお!

~ もくじ ~

第60回 菊池寛賞受賞の弁
はじめに
第1章 どんなときに病院に行くべきか
第2章 患者よ、病気と闘うな
第3章 検診・治療の真っ赤なウソ
第4章 100歳まで元気に生きる「食」の心得
第5章 100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得
第6章 死が恐くなくなる生き方
近藤 誠のリビングウィル

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

病気の早期発見、予防、早期治療・・・。今、「予防医学」が大はやりです。痛みや苦しみがあって病院に来る人だけ診ていたら、人口減で患者さんが先細り。だから、健康に暮らしている人の中から病気を掘り起こして治療して、業界の繁栄を図ろうとしている「”患者を呼ぼう”医学」です。(P63)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

お酒が好きな人は、飲み始めるとつい量が増えるので、1日にビールならロング缶1~2本、日本酒なら1~2合、ワインならグラス2~3杯、焼酎ならお湯割りで2~3杯を目安にして、時々ハメをはずすぐらいのペースで楽しむ。するとストレス解消効果も含めて「酒は百薬の長」のことわざどおりに働いてくれるでしょう。(P151)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2065日)、、、
読んだ本   421冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 96576ページ (1日平均46ページ)

book20130307
atasintiさんの読書メーター

医療幻想

医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)
久坂部 羊
筑摩書房
売り上げランキング: 10,938

病院にも行かず、薬も飲まない、それが一番健康に過ごせて、安らかな死を迎えられる。
医療に関する幻想が、人々を病院漬け、薬漬けにしている。
それを煽っているのは、病院であり、医療関係企業であり、薬品会社であり、マスコミであり、それを鵜呑みにしている患者さんみんなであり、それらをメッタ切り!

と言いたいところだけど、、、

医師が書いた本なので、医師の立場で書かれており、医師に対してかなり甘い表現になっている気がする。
「夜中に子どもの具合がちょっと悪くなったくらいで病院に駆けつけてくるなよ、医師だって忙しいんだから」というようなことが書いてあると、ちょっとこの本も鵜呑みにはできない。

と思ったら、、、

「おわりに」の中で「本書に書いたこともまた、私の経験と思い込みによる”幻想”である可能性もある。」と書いてあった。
これは作者が本の中で、本当のことは一番最後に小さく書いてあるとマスコミを批判していたが、それとまったく同じことをやっているのではないか。

ということで、、、

もう一冊、別の人が書いた似たような本を読んでみることにしました。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 薬は効くという幻想
第2章 名医幻想
第3章 診断幻想
第4章 厚労省が増進する幻想
第5章 高齢者の医療幻想
第6章 医師不足幻想
第7章 マスメディアが拡げる幻想
第8章 病院へ行けば安心という幻想
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

CMはウソを言っているわけではないが、事実のすべてを言っているわけでもないことを、心に留めるべきだろう。(P66)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

高齢者の多くは、病気だと言われたほうが喜ぶらしい。年のせいだと言われたら治らないが、病気なら治る可能性があるからだ。(P82)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2062日)、、、
読んだ本   420冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 96349ページ (1日平均46ページ)

book20130304
atasintiさんの読書メーター

看護崩壊

看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく (アスキー新書)
小林美希 著
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 791

看護師さんの悲惨な労働環境の実態がこれでもかこれでもかと出てきます。
今の日本でこんな労働環境が許されているなんて・・・・
このような状況では安心して入院などできません。
病気しないように健康に注意しなくては!!!

そしてそんな実態に対して、行政はまったく無策である。
看護師が不足しているから海外から雇う。
問題はそれでは解決しない。
毎年10%以上も離職している実態をなくす方が先だと思います。
厚生労働省がいかになにもわかっていないかについてもよくわかります。
また医師不足はマスコミにも取り上げられるが看護師不足は取り上げられない、
そのメカニズムについてもよくわかります。

一方で看護師さんの労働環境を改善し、看護師さんも笑顔で働いている病院のことも書いてあります。
そのような病院ではまともな看護が行われています。
問題なのは、外からは悪い病院かいい病院かわからないことです。
一つ言えるのは、マスコミ受けがいい病院は悪い病院の可能性が高そう。。。

ところで、妻が勤めている看護学校において、昨年度より准看護師のコースの定員が行政の指導により半減されたということです。入学希望者は年々増加しているにも関わらずです。
そこには、正看護師と准看護師の問題があり、行政は准看護師制度をやめたがっているということも絡んでいるわけですが、今の病院の悲惨な状況では、たとえ准看護師でももっと増加しなければならないと思うのになぁ。。。

~ もくじ ~ 

はじめに
第1章 医療崩壊を加速させる「看護師不足」の深刻さ
第2章 夜勤と2交代勤務の増加が現場をむしばむ
第3章 制度に翻弄される看護師とその患者の悲劇
第4章 やりがいと苦悩のはざまで―看護師が消える理由
第5章 命を守るため今こそ看護問題と向き合おう
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

看護の自立には、看護師が看護師であり続けることを確保することが必要だ。「看護は看護であって、看護以外の何物でもない」というナイチンゲールの言葉が大好きで、看護師って素敵な職業だということを、若い世代に伝えていきたい。(P63)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

病院の”良い赤字”と”悪い黒字”を徹底的に検証すべきではないか。(P134)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1288日)、、、
読んだ本   229冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 52038ページ (1日平均40ページ) + 221ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本があります。)


読書メーター – atasinti

予防接種は「効く」のか?

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
岩田健太郎
光文社 (2010-12-16)
売り上げランキング: 1248

私は学校で集団で予防接種を受けていたころは受けていましたが、それがなくなって以降、結婚するまでは、予防注射というものを受けたことはありませんでしたが、おそらく、インフルエンザにかかったことは1回あるかないかです。
結婚後は医療関係者の妻がうけないとダメとうるさいのでほぼ毎年受けていますが、1回インフルエンザにかかったことがあります。
そんなわけで、妻には悪いが、予防接種には懐疑的なおとうさんなんですが、そんな予防接種のことがとってもよくわかる本です。私のような懐疑的な人にも妻のような信者にも、いい面も悪い面も、そしてその本質も、と~ってもよくわかる本だと思います。

~ もくじ ~ 

はじめに
1章 ワクチンをめぐる、日本のお寒い現状
2章 ワクチンとは「あいまいな事象」である
3章 感染症とワクチンの日本史―戦後の突貫工事
4章 京都と島根のジフテリア事件―ワクチン禍を振り返る
5章 アメリカにおける「アメリカ的でない」予防接種制度に学ぶ
6章 1976年の豚インフルエンザ―アメリカの手痛い失敗
7章 ポリオ生ワクチン緊急輸入という英断―日本の成功例
8章 「副作用」とは何なのか?
9章 「インフルエンザワクチン」は効かないのか?-前橋レポートを再読する
10章 ワクチン嫌いにつける薬
あとがき
予防接種関連の略年表
参考文献(参考論文・ウェブサイト)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本の医療行政はもっと場当たり的で短慮です。
要するに、その行動原理は「批判されたくはない」「叩かれたくはない」です。
感染症の流行で叩かれれば不作為過誤回避的になり、ワクチンの副作用で叩かれれば作為過誤回避的になる。このような場当たり的な態度だけがそこにあると思います。(P46)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

医療の世界では、何か一つがエラーの原因であることは少なく、多くの原因が重なり合って問題が生じることがほとんどです。「おまえが悪い」とピンポイントに指をさすより、「すべてのセクションで何らかの改善点があるはずだ」と考えた方が、うまくいく可能性が高いのです。(P101)

 
これで、、、2007年07月13日以降(1285日)、、、
読んだ本   228冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 51782ページ (1日平均40ページ) + 221ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本があります。)


読書メーター – atasinti