地方消滅

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)
増田 寛也
中央公論新社
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問題は少子高齢化だけではない。
地方から東京圏への人口流出、とくに若い女性の流出が続いており、高齢者がお亡くなりになって行くにつれ人口そのものが減り、そして誰もいなくなってしまう地方消滅へ向かって加速している。
では東京圏は安泰かというとそんなことはなく、過酷な労働条件の下、どこよりも出生率が低い。
では、どうすればいいのか、、、

~~すべきである、~~が必要である、そんな対策が並べられてはいるものの、その財源をどうするかという点が抜け落ちている気がする。財源がなければ絵に描いた餅に終わってしまう。

いずれにしても、まずは、現在の日本の状況をとらえることが大事。
そして人口急減は待ってくれないことを認識することから始まる。

~ もくじ ~

序 章 人工急減社会への警鐘
第1章 極点社会の到来-消滅可能都市896の衝撃
第2章 求められる国家戦略
第3章 東京一極集中に歯止めをかける
第4章 国民の「希望」をかなえる-少子化対策
第5章 未来日本の縮図・北海道の地域戦略
第6章 地域が活きる6モデル
対話篇1 やがて東京も収縮し、日本は破綻する 藻谷浩介 増田寛也
対話篇2 人口急減社会への処方箋を探る 小泉進次郎 須田善明 増田寛也
対話篇3 競争力の高い地方はどこが違うのか 樋口美雄 増田寛也
おわりに-日本の選択、私たちの選択
参考文献
メンバー紹介
全国市区町村別の将来推計人口

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「出生率はこれからも上がるだろうが、出生自体は減っていく」と書きました。問題なのは、あくまで子どもの数です。それには説明変数が二つあって、おっしゃるように出産適齢期女性の絶対数×出生率です。変数の片方だけを取り上げて一喜一憂するなど愚の骨頂。小学生でもわかる理屈と思うのですが、なぜか東大卒のエリートたちが気づかない(P144)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

先のことを考えると暗澹たる気持ちにもなるんだけれど、治療を始めるなら一日でも早いほうがいいのは病気と同じ。(P155)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2780日)、、、
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book20150220
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