陰陽師とはなにか

陰陽師とはなにか: 被差別の源像を探る (河出文庫)
沖浦 和光
河出書房新社
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陰陽師といっても安倍晴明のような朝廷や貴族のお抱え陰陽師から巷の陰陽師まで幅広い。
もともとは歴を作ったりそれに伴って物事の吉凶を占ったりしていたのが、平安後期には極端に穢れを嫌う貴族たちによって穢れを祓う役になっていった陰陽師。
そんな貴族お抱えの陰陽師よりも、どちらかといえば巷の陰陽師を中心に、なぜ彼らは農工商の平民よりも下に見られていたのか、歴史とともにどう変わっていったのか、なぜ役者へとかわっていったのかなどを探っていきます。

ちなみに、、、
安倍晴明は実在した陰陽師。
安倍清明は白狐の母から生まれた伝説のヒーロー。
これをごっちゃにしたのが最近の安倍晴明ブームなんですね。
 
~ もくじ ~

第一章 安倍晴明ブームをめぐって
第二章 陰陽師と渡来系文化
第三章 聖神社と「しのだづま」伝説
第四章 柳田國男の「特殊民」研究
第五章 「道々の者」と陰陽道
第六章 中世猿楽と陰陽道
第七章 近世「役所村」の起源
あとがき
解説 沖浦学のひとつの結晶 川上隆志

~ なるほどな一文 ~

大阪の下町の長屋では、上流市民階級の近代主義的なモラルはほとんど作用せず、近世の時代からの庶民の義理人情がまだ主流だった。長屋のラジオから流れてくるのは、近世の「説教祭文」から転化した「浪花節」と、「万歳」から祝事的要素が抜き取られてコミカルな掛け合いとなった「漫才」だった。(P24)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3544日)、、、
読んだ本   790冊 (1日平均0.22冊)
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atasintiさんの読書メーター
 
かなり退屈な本でした・・・
しーゆー。
 

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