職業としての地下アイドル

職業としての地下アイドル (朝日新書)
姫乃たま
朝日新聞出版 (2017-09-13)
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「地下アイドル」と聞くと、暴力団関係者(今は反社会勢力って言うんでしたっけ)がからんでいたり、アダルトビデオ関係だったり、なにやら怪しげなアイドルのような気がしてしまいますが、そうではなく、バンドで言えば、インディーズバンドのようなもので、テレビや雑誌のグラビアなどには出ておらず、ライブを中心に活動しているアイドルのこと。
そういう意味では、たとえばAKBグループでも、一握りのテレビや雑誌で活躍している人たちのほかに、秋葉原のAKB劇場でしか会えない女の子たちも多々いるわけで、そんな彼女らも広い意味では「地下アイドル」に属するようです。
「地下アイドル」っていう呼び名がよくないですね、、、
その呼び名の云われも諸説あるようです。

そんな「地下アイドル」の女の子たちって、どんな女の子たちなのか、そしてそんな「地下アイドル」を応援している所謂アイドルオタクの人たちってどんな人たちなのかを、現役地下アイドルの著者がレポートしてくれます。
そしてそこでは、地下アイドルとアイドルオタクの「素敵な関係」を垣間見ることができます。

~ もくじ ~

まえがき
プロローグ
第一章 地下アイドルとは何か
第二章 地下アイドルの生態
第三章 なぜ彼女たちはアイドルのようなものになりたがるのか
第四章 地下アイドルたちの精神と生活
エピローグのようなもの

 
~ なるほどな一文 ~

視聴者の気を引くために「オタク=犯罪」の報道をすることは、地下アイドルファンの印象を操作するだけでなく、恐怖を感じている視聴者が、地下アイドルの世界のことだから自分には関係ないと考えるのを止めてしまうことが最も危険であると私は考えています。(P206)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3745日)、、、
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~ 関連ブログ ~
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地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ
 
 
そう言えば、地下アイドルとアイドルオタクの素敵な関係を垣間見たことがあります。
昨年、東京都内で開催されていたビールフェスに参加したとき、途中でアイドルらしき格好の女の子が4人入ってきて、しばらくしたら、前のステージで歌い始めました。そのとき、いつの間にどこから出てきたのか、そのステージの最前列は同じ色のTシャツを着た人たち20人くらいで占められ、歌に合わせて掛け声をあげていました。
彼女たちのステージが終わってしばらくすると、今度はタイプが異なる別の3人組の女の子が入ってきて、またステージが始まりましたが、今度は先ほどとは異なる色のそろいのTシャツを着た人たちがこれまた20人ほど、ステージ最前列で応援していました。
そんなステージが終わった後、トイレに行こうとビールフェスの会場から通路に出たら、そこで先ほどの女の子たちが物販をしていました。2人がテーブルに並べられたCDやらTシャツやらを売っていて1人が通路を歩く人たちに「○○○です、よろしくお願いしまーす」と声をかけたり握手をしたりしていました。
その時、アイドルが自分で売っているんだということと、さっきまでステージの上にいた彼女が自分のすぐ横にいると言うその距離の「近さ」に驚いたのを思い出しました。
たまたま通りがかっただけですが、その時ステッカーをもらったんだけど、あれはどこへいっちゃったんだろ・・・

ところで、姫乃たまさんは自分のことを現役地下アイドルといってますが、すでにテレビにも出ているし、映画にも出ているので、もう立派な(?)地上アイドルですね。

女性の地下アイドルは数多くいるけれど、男性の地下アイドルはほとんど棲息していないようです。それは男性の地下アイドルを応援しようというアイドルオタクに相当する女性たちがいないからなんでしょうかね。
このあたりはまだまだ研究の余地がありそうです。
って、何の研究だか・・・
しーゆー。
 

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