TPP亡国論

TPP亡国論 (集英社新書)
TPP亡国論 (集英社新書)

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中野 剛志
集英社 (2011-03-17)
売り上げランキング: 7

日本はTPP交渉に参加すると野田総理が世界に向けて宣言しました。

それに先立ち、先週の日経ビジネス11月7日号において「TPP亡国論のウソ」という特集が組まれており、それを読んだのですが、なんかしっくりこないというか、なんとも腑に落ちないというか、どうにもこうにもごまかされている気がしてならないというか、そんなこんなで、やっぱりココは「TPP亡国論」を読んでみるしかないと思いました。

片や一冊の本で片や雑誌の記事なので、量的にも内容的にもそれだけで比べるのはよろしくないとは思いますが、個人的には「TPP亡国論」の方がまともなことを言ってるように思えてなりません。

でも日本はTPP交渉参加へと舵を切ってしまいました。
早速読売新聞は「開国」という名で歓迎の特集を組んでいます。
TPP交渉参加を「開国」などということがTPPの交渉そのものも苦しくしてしまうと「TPP亡国論」では論じていましたが、、、

どうやら、この前の消費税10%の話と言い、今回のTPP交渉参加の話と言い、「もう国際社会に宣言しちゃったもんね、やるしかないんだもんね」というのが民主党のやり口らしい。
今後のTPP交渉がどのような方向へ進むかはまだこれからだが、民主党には任せておけないことだけは確かなように思う今日この頃です。

~ もくじ ~ 

はじめに
第一章 TPPの謎を解く
第二章 世界の構造変化を読む
第三章 貿易の意味を問い直す
第四章 輸出主導の成長を疑う
第五章 グローバル化した世界で戦略的に考える
第六章 真の開国を願う

おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

いずれにしても、デフレこそが、日本経済の長期停滞の最大の原因なのです。日本人が、内向きで元気がないから、停滞しているのではありません。そんな単純な精神論の問題ではないのです。日本人がいくら外を向いて元気を出しても、デフレから脱却することはできません。元気がでれば何でもできるのは、私の知る限り、アントニオ猪木だけです。(P125)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ところが、財界と大手マス・メディアのすべての圧倒的な支持の下、すでに「開国」のメッセージは対外的に発信されてしまいました。おかげで、日本が閉鎖的であるというイメージが広がってしまい、日本のポジションは、交渉に参加する前から著しく不利になりました。(P250)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1585日)、、、
読んだ本   296冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 67237ページ(1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

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