つながりっぱなしの日常を生きる

アメリカの10代の若者の現状が詰め込まれています。
アメリカというと、自由の国というイメージがありますが、アメリカの10代は、日本の10代以上に不自由な暮らしを強いられているようです。
学校帰りにマクドナルドで友達とくっちゃべったり、休日に友達とショッピングモールの中をぶらぶらすることも許されておりません。
そんな彼ら彼女らは家に帰って、FacebookやMySpaceで友達と繋がっている。
彼ら彼女らが夢中になっているのは、FacebookやMySpaceではなく、友達との会話なのであり、そこのところを勘違いしている大人が多い、というお話。
日本でも似たような現象はすでに起きています。
日本の10代の場合は圧倒的にLINE利用者が多そうです。
そして同じような感違いをしている大人がやはり多い気がします。

ところで、日本ではほとんど目にすることがないMySpaceですが、アメリカではしっかりと根付いているんですね。
個人的にはあのギラギラした感じは好きじゃないんですが、そこが好きという人も多いということのようです。

なお、原文は以下より Creative Commons(表示-非営利-継承)のもと、全文のpdfファイルが無料でダウンロードできます。
It’s Complicated – danah.org
Jacket-med1

表紙の絵が日本語版とまったく異なっている!!!
 
~ もくじ ~

はじめに
イントロダクション
1章 アイデンティティ
2章 プライバシー
3章 中毒
4章 危険
5章 いじめ
6章 不平等
7章 リテラシー
8章 パブリック
訳者あとがき
現註
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ほとんどのティーンはソーシャルメディア中毒ではない。もし中毒だとしたら、それは友達同士お互いに中毒になっているのだ。(P130)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「インターネットは私たちの社会が反射したものであり、その鏡は私たちが目にするものを映し出す。私たちが鏡の中に見えるものが気にいらないとしたら、鏡を修理するのではなく、社会を修理しなければならない」と計算機科学者ヴィントン・サーフが言った通りである。(P346)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2666日)、、、
読んだ本   583冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 136612ページ(1日平均51ページ)

book20141029
atasintiさんの読書メーター
 

女子高生の裏社会

女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)
仁藤 夢乃
光文社 (2014-08-07)
売り上げランキング: 757

JKお散歩やJKリフレをやっている女子高生へのアンケートやインタビューをまとめたものです。
彼女らは特別不良な娘なのではなく、どこにでもいる普通の高校生、ほんのちょっとしたきっかけで誰でも入ってしまう恐れがある。
そんな彼女たちは、同じ仕事をしている人の事件が起きても、自分のところは大丈夫、自分は大丈夫とへんな自信を持っている。そして親や教師よりも、店のスタッフに絶大な信頼をよせている。
そこに裏社会の人たちの絶妙なテクニックが!
((((;゚Д゚))
実際は、店のスタッフもお客も、彼女たちを人としてはみておらず、商品としてみているのだということに、彼女たちは気がついていない。

買う男がいる限り、こうした仕事はなくならない。
買うそぶりを見せただけでも厳罰に処されるくらいでないとダメなのかも。。。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 レナ・17歳-「JKお散歩」の日常
第2章 サヤ・18歳-「JKリフレ」で働く理由
第3章 リエ・16歳-売春に行き着くまで
第4章 カオリ・18歳-社会になれるためのリハビリ
第5章 アヤ・16歳-家庭と学校に居場所を失う
第6章 表社会化する裏社会
第7章 少女たちのその後
おわりに
【アンケート・インタビュー調査結果】

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

少なくともこの10年間、「貧困層」や「不安定層」の子どもたちがそちらの世界へ引っ張られていくのを社会は放置し、容認してきた。その間に、「生活安定層」の子どもたちまでもが入り口に立つようになったのだ。(P177)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そのためには、表社会が裏社会に負けないくらいの「スカウト」をしなければならない。行政も民間も、スカウトの育成に資源を導入すべきだ。貧困の連鎖は次々と起きている。国のほうから支援を必要としている人のところに声をかけていかなければならない。(P236)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2605日)、、、
読んだ本   569冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 132749ページ(1日平均50ページ)

book20140829
atasintiさんの読書メーター
 

Malala Day

「すべての子供が教育を受けられますように!」
と立ちあがった勇気ある少女に幸あれ!

▶ Malala Day – July 14, 2014 – #StrongerThan – YouTube

以下に賛同してきました。
キャンペーン | Stand with me and the Nigerian girls: show the world we are #StrongerThan those who deny schoolgirls an education. | Change.org
malala
(画像をクリックすると拡大画像を表示ます。一部ぼかしを入れています。)
 
 
関連サイト
I Am Malala – Make an Impact This Malala Day

横浜の中学生が長崎の被爆者に暴言

横浜市民としてはとても悲しいニュースです。。。

親が悪いとか、教師が悪いとか、いろいろな意見が出ていますが、
校長が謝罪し、本人が心のこもらない感想文をいやいや書いたところで問題は解決しません。
本人のためにも、何が悪かったのか、しっかりと理解させ、親・教師もいっしょに長崎まで出向いて、心から謝らせなければいけないと思います。

また、せめて「黙って人の話を聞く」ということができないようなら、修学旅行に行かないくらいのことが必要なのでは。

という私たちも、学生時代には、そんな偉そうなことを言えるような学生ではありませんでしたし、悪ふざけもしていましたが(^^;
でも、人の話を黙って聞くくらいのことはできていたような・・・
  
 
関連ニュース
長崎被爆者に「死に損ない」 横浜の中3生、修学旅行中に暴言 – MSN産経ニュース at 2014.06.07 ( 魚拓 )
修学旅行生5人、長崎の被爆者に暴言 横浜の中学校謝罪:朝日新聞デジタル at 2014.06.08 ( 魚拓 )
「死に損ない」長崎被爆者に修学旅行中の中学生が暴言 at 2014.06.08

生徒と子ども、どっちが大事なの?

埼玉の高校で、50代の女性教諭が長男が通う別の高校の入学式に出席するため、担任を務める1年生の入学式を欠席していたことが大きな波紋を呼んでいるとのこと。
県の教育長やら県会議員やらがその教師を批判しているそうです。

しかし、事前にちゃんと休暇届けを出しており、他の先生にも根回ししているうえ、生徒への手紙も書いていたというのですから、何の問題もないような気がします。
生徒には翌日ちゃんと話をすれば、みんなわかってくれるはず、というか、わかるように話をするのが教師の仕事です。

学校の先生だって、一人の親です。
「生徒と子ども、どっちが大事なの?」って、そんなことを言うこと自体が間違っている!

関連ニュース
担任、息子の入学式へ…県立高校教諭勤務先を欠席、教育長が異例の注意 (埼玉新聞) – Yahoo!ニュース at 2014.04.11 ( 魚拓 )

関連ブログ
教員は奴隷であるといわれればそれに甘んじる人しか残らない – パレード at 2014.04.13
教師は率先して「仕事よりプライベートを優先」する姿勢を見せるべき – 脱社畜ブログ at 2014.04.12

高学歴女子の貧困

高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書)
大理 奈穂子 栗田 隆子 大野 左紀子
光文社 (2014-02-18)
売り上げランキング: 2,220

大学の博士課程を出てもまともな職につけない高学歴ワーキングプア。
特に女子の場合は悲惨な状況にあると言う。
この本に書いてある男女差、職における性差別は確かに存在することでしょう。

しかし、ちょっと待てよ、という疑問も。
男子の場合は、いろいろな学部にちらばっている博士さんたちに対して、女子の場合は、人文科学系が極端に多いということです。
博士になってももっとも職がなさそうな人文科学系に、みんなして押し寄せておきながら、やっぱり職がないと叫んでいるような気が・・・

~ もくじ ~

はじめに
第一章 どうして女性は高学歴でも貧困なのか
第二章 なぜ、女子の貧困は男性よりも深刻化しやすいのか?
第三章 女子の高学歴化は、彼女たちと社会に何をもたらしたのか?
第四章 女は女というだけで貧乏になるのだ
第五章 「アート系高学歴女子」のなれの果てとして、半生を顧みる
あとがき
執筆者紹介

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

要は、「高学歴女子の増加」現象が社会にもたらしたのは、決して女子の解放や自立などではなく、むしろ逆に女子に期待される仕事やイメージを具現化できる人材を増やしただけで、それは女子を逆に”女子枠”にはめる結果しかもたらしていない、ということなのだろう。(P117)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

我が国では、そんな高学歴難民「博士」が一三万人超いて、(政策課題で生産したにもかかわらず)若手研究者雇用に関する問題は解決の道筋すら立っていない。その最大の要因は、若手研究者の就職問題を議論する意思決定の場に、当事者である若手博士が誰ひとりいないからに他ならない。(P121)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2444日)、、、
読んだ本   514冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 119071ページ(1日平均48ページ)

book20140318
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アラフォー男子の憂鬱

アラフォー男子の憂鬱 (日経プレミアシリーズ)
常見 陽平 おおたとしまさ
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 64,133

現在アラフォーの男性4人、団塊ウニアなどと呼ばれている彼らが、自分たちの世代が生きてきた時代、環境について、言いたいことを言っています。
教育に関してはかなりいいことを言っています。
なんだかんだいいつつも、彼らには人数が多いという強みがあります。
近い将来、彼らが主流の時代がやってくることでしょう。
団塊世代と彼ら団塊ジュニア世代に挟まれた私たちには、こんな世代論さえ語られることがないさびしさが・・・

だけど、、、40代が自分のことを「男子」と言うなよ!

~ もくじ ~

はじめに
第1章 僕たちはなぜガンダムが好きなのか 早水健朗
第2章 バンドブームと僕たちのキャリア 常見陽平
第3章 アラフォー世代は「後追いブーム」世代である
     -アラフォー男子の憂欝な座談会 Part1
第4章 デジタルネイティブの憂鬱 赤木智弘
第5章 初代「ゆとり世代」としてのアラフォー おおたとしまさ
第6章 社会の実験台であり続けた、端境期の僕たち
     -アラフォー男子の憂欝な座談会 Part2
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、その果実を程よく受け取るのは、ある程度その文化が浸透した後に入ってくる人たちだ。だいたい、ゲームもパソコンも僕たちはある主の「オタク」としてそれを扱うのだけど、その時点ではとても怪訝な顔で見られる。しかし、文化としてそれが浸透して当たり前になると、それが「流行の最先端」に変化してくる。「流行の最先端」というのは、決してその技術や分野自体の最先端ではなく、世間に認知されて受け容れられた時点での最先端なわけだ。(P159)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そもそも「人材育成」と「教育」は似て非なるものである。食材にしても木材にしても、「材」と呼ばれた時点で死んでいる。生きていた魚をさばいて切り身にしたものは食材と呼ばれる。「食べるため」という目的に合致する形に整えられたものが食材だ。期を伐採して、余計な枝葉を切り落とし、ちょうど柱として使えるような長さ太さに削ったものを木材と呼ぶ。たとえば「建物の柱にするため」という目的に合致する形に整えられたものが木材だ。同様に「人材」というとき、何らかの組織の歯車として昨日するという目的のために整えられた人のことを指すことになる。(P175)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2416日)、、、
読んだ本   506冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 117217ページ(1日平均48ページ)

book20140220
atasintiさんの読書メーター

母という病

(017)母という病 (ポプラ新書)
岡田 尊司
ポプラ社
売り上げランキング: 154

「母という病」というタイトルを見たとき、母親でいることに疲れ、育児うつになったおかあさんの話かと思いましたが、まったく反対の話でした。
母親に愛されなかったことで普通に生きられなくなってしまった人、あるいは逆に母親が過剰に支配することで母親の存在そのものが病の原因になってしまった人、そんな人たちのお話。
発症は大人になってからのケースもある、むしろその場合は重症、、、
うーん、共働きで1歳から保育園通いだったうちの子らは大丈夫だろうか・・・

~ もくじ ~

序章 母親という十字架に苦しんでいる人へ
第1章 「母という病」に苦しむ人たち
第2章 生きづらさの根っこには
第3章 残された傷痕
第4章 不安定な母親に振り回されて
第5章 自分しか愛せない母親とその人形たち
第6章 生真面目な母親の落とし穴
第7章 「母という病」を克服する
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

大事なのは、百点を求めないこと。百点を求めていたら、九十九点でも不幸になってしまう。それは、人を不幸にする考え方だ。
では、どうしたらいいのだろう。答えは、百点ではなく五十点で満足するということだ。百点が一番いいのではない。五十点くらいが、人間らしくて一番いいと、発想を切り替えることだ。五十点で満足できると、人生はずっと楽になる。六十点だったら、上出来だと思おう。百点なんて、不自然だ。(P281)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2402日)、、、
読んだ本   502冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 116171ページ(1日平均48ページ)

book20140207
atasintiさんの読書メーター

女子校という選択

女子校という選択 (日経プレミアシリーズ)
おおた としまさ
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 129,067

「女子校」という言葉からイメージされる学校と実際の女子校はかなり違う、ということは、娘を女子校に通わせていることでわかっておりました。
「女子校」のメリットとデメリット。この本を読んで、女子校には考えていた以上のメリットがあることがわかり、なんとなくほっとしたおとうさんです。
もっともメリットが大きいのは、共学だけど男女別学の東光学園のような学校?

私の場合は男女比が3:1くらいの高校で、10クラス中4クラスが男子クラス。私自身は高1のときは男女クラスでしたが、高2・高3は男子クラスでした。ということは、共学だけど別学の経験者ってこと?確かに男子クラスは女子の目を気にしないでバカをやれる楽しさがあったよな。。。

ちなみに息子が通っていた中学・高校も男女比が3:1くらいでしたが、男子クラスなどはなく、40人のクラスの中で約30人が男子、約10人が女子という構成でした。でも、学校にいくと、とてもそんな男女比とは思えないほど、女子が元気でした。もしかしたら、中高生くらいの年齢の場合、あれくらいの男女比がちょうど釣り合うのかもしれないなぁ。。。

なお、娘は現在、楽しくてたまらないというくらい高校生活を満喫しております。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 減っていく女子校
第二章 女子校だからこそできる教育
第三章 女子校育ちという特性
第四章 人気女子進学校の素顔
第五章 大学系・公立・通信制の個性派女子校
第六章 才能も美しさも女子校で磨いた
第七章 女子校で21世紀をつくる女性になる
おわりに
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

学校は社会に出るための準備をする場所ではある。しかし本来、学校がそのまま社会の縮図になってしまってはいけないのだ。学校には常に、現状の社会に対する批判的視点がなければならない。そうでなければ社会は変わらない。(P27)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

伝統とは外に向かって誇るものではないと思うのです。自己満足でいいのかもしれない。受け継ぎたいと思っている人が、静かに受け継いでいけばいい。受け継ぎたいという「願い」が継承されることが伝統なのじゃないかと思います。(P220)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(23504日)、、、
読んだ本   493冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 113941ページ(1日平均48ページ)

book20131219
atasintiさんの読書メーター