2時間で学ぶ原発・電力の大問題

2時間で学ぶ原発・電力の大問題 (角川oneテーマ21)
久我 勝利
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日本の電力、特に原発が抱えている問題についてわかりやすく解説。
また各種自然エネルギーなどについてもわかりやすく解説。
わかりやすく=さわりのみ。
電力業界の問題の本質と思われる、利権関係の問題についての解説がなく、技術的な話のみであったのが、かなり残念。

二酸化酸素の増加が温暖化を促しているのではなく、温暖化の結果、二酸化酸素が増えているという研究結果もあるとのこと。(地球の温度を追いかけるように二酸化酸素の量が増減しているという研究結果)
そしてその原因として考えられているのは、海水が温まることで海水から排出される二酸化酸素が増えるためというもの。
原発は二酸化酸素を出さないクリーンなエネルギーという話がありますが、上記の話からすると、逆に海に大量の熱を放出している原発は二酸化酸素増加を促しているともいえますね。

なお、この人の立ち位置、原発維持賛成者なのか原発廃止論者なのかはよくわかりませんでした。

維持するにせよ、廃止するにせよ、原発は停止したからと言って決して安全ではない、完全に廃炉にするまでには長い年月と莫大な資金を要する、核燃料の処理という問題がある、ということは、頭に入れておかねばならないわけです。

~ もくじ ~ 

はじめに
第1章 日本の電力事情と電力会社のしくみ
第2章 日本の原子力発電の仕組みと危険性
第3章 次世代クリーンエネルギーの実現性
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

地球上でもっとも二酸化炭素を出しているのは、実は海なのです。海水の中には大量の二酸化炭素が溶け込んでいます。(略)温度が上がると、海水に溶けていた二酸化炭素は、大気中に出てきます。(P128) 

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1456日)、、、
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読書メーター – atasinti

東電の隠し電力?


東電の隠し電力のことが話題になってますが、もともと、電力不足も計画停電も、「なんだ、原発なくても大丈夫じゃん」って言われないように、東電と民主党が仕組んだことだと思っているので、やっぱりね、って感じですね。

関連ニュース
東電が公開しない“隠し電力”とは…アテにならない「でんき予報」
by ZAKZAK at 2011.06.29 ( 魚拓 )

もともと『でんき予報』のピーク時供給量は余裕を持った数値であるうえ、夜間の余剰電力を利用した揚水発電の数値は供給量の中にほとんど含まれておらず、100%で即停電とは極めて考えにくい

 

世界各国の一人当たりの電力消費量

松村由利子(@yukoshka)さんのTwitter」経由。
GooglePublicDataによる世界各国の一人当たりの電力消費量のグラフ。

1 人あたりの電力消費量
上記サイトでグラフに表示する国を追加したり削除したりできます。


(画像をクリックすると拡大画像を表示します)

コレを見ると、日本がそんなに贅沢に電力を消費しているというようには見えませんね。

ところで、アイスランドを追加して見ると・・・


(画像をクリックすると拡大画像を表示します)

なに、このすざましい急成長!

「蛍光灯はこまめに消さないほうがエコ」は間違い?

蛍光灯は、点灯する瞬間に多くの電力を消費するため、こまめに点けたり消したりうるよりは、点けっぱなしの方が電力消費が少なくエコだ、という話を聞いたことがありましたが、実際には、消している時間が6.6秒以上あるあれば、消したり点けたりする方が消費電力がすくないそうです。
ということで、電気はこまめに消しましょう。

電気はこまめに消すべき? by Miraikan