ニッポンの音楽

ニッポンの音楽 (講談社現代新書)
佐々木 敦
講談社
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70年代から現在までのニッポンを代表する音楽について書かれた本、ではなかったようです。
まず、この本でとりあげているのは歌い手ではなく作り手です。
70年代を代表するミュージシャンとしてはっぴいえんど。
80年代を代表するミュージシャンとしてYMO。
90年代前半を代表するミュージシャンとして小沢健二や小山田圭吾などの渋谷系。
90年代後半を代表するミュージシャンとして小室哲哉。
2000年代を代表するミュージシャンとしてPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅをプロデュ―スしている中田ヤスタカ。
う~ん、偏ってますねぇ。
確かに時代に先駆けて新しい音楽を作った人たちではありますが、小室以外はホントにその時代を代表していたかというとちょっと疑問なところも。
秋元康のあの字もでてこないし、EXILEも出てこない。
結局、この本は著者が好きだったミュージシャンについて熱く語っている、そんな本と言えそうです。
もっとも、私が好きなミュージシャンが多く出てきたので、個人的にはOKOKです。

~ もくじ ~

はじめに

第一部 Jポップ以前
 第一章 はっぴいえんどの物語
 第二章 YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の物語

~幕間の物語 「Jポップ」の誕生~

第二部 Jポップ以降
 第三章 渋谷系と小室系の物語
 第四章 中田ヤスタカの物語

あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ニッポンでは、ひとたびキャラクターとしての人気が確立し、その存在の肥大化があるレヴェルを超えたなら、そのバブルが弾けるまでは、何をやっても人々は悦んで受け入れてしまう、これほどアーティストにとって、つらいことがあるでしょうか。(P121)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つい筆がすべったついでに、つまらないことをもうひとつだけ描いておくならば、何がどうなろうと、音楽はなくなりはしない。こんなことは当たり前のことだが、これが当たり前でつまらないことのままであることを、わたしは祈っている。(P286)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2749日)、、、
読んだ本   602冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 141358ページ(1日平均51ページ)

book20150120
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