クラウドからAIへ

クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝日新書)
小林雅一
朝日新聞出版 (2013-07-12)
売り上げランキング: 33,308

1950年代から研究されてきたAIですが、その頃のAIと今のAIはまったく別物だということ。
論理的に知識を構築していくことで構成しようとしたかってのAIが限界を迎えてしまったのに対して、現在のAIは大量に積み重ねられたビッグデータをもとに統計的な処理で次の行動を決めて行くというもの。
クラウド技術、ビッグデータ、そうした技術の発展の上に、ついに完全なAIが実現しようとしている?
この本には書いていなかったけれど、クラウドとつなぐ高速無線通信技術の発展もわすれてはいけないと思います。

自動走行自動車もすでに実現レベルまできており、人が運転するよりも安全だという。
しかし、時折フリーズしたり再起動したりするパソコンを見ていると、走行中にいきなり再起動したりしないのかちょっと心配。
そして自分で進化していくAIがやがて人を支配するというSFみたいなことが本当に怒ってしまうかもしれないという怖さも・・・
AIはもうSFの世界のものではなくなった?

そしていかに大量のビッグデータを持つかということがAIの性能に影響する、ということで、GoogleもAppleもFacebookもビッグデータの入り口を抑えようとやっきになって競っている。
そんなAIの世界で日本はかなり遅れをとっているような・・・

~ もくじ ~

はじめに
第1章 なぜ今、AIなのか? -米IT列強の思惑
第2章 ”知性”の正体 -AIの歴史から見る、進化の方向性と実力
第3章 ”知性”の値打ち -AIが生みだす巨大なビジネス・チャンス
第4章 ”知性”の陥穽 -AIにまつわる諸問題
おわりに-「メルツェルの将棋指し」から「ワトソン」までの時間

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

科学は基本的に、科学者の知的探究心に基づいて行なわれるものです。つまり、「何かが役に立つ、立たない」はひとまず脇に置いて、「その内部メカニズムはどうなっているんだろう」とか「原理的にはこういうことは可能だろうか」といったことを突き詰めようとする知的欲求です。
これに対し技術は、まず「人類や社会に貢献するもの」「役に立つもの」を作るという前提から始まります。つまり技術とは一種のサービスであり、それに値段をつけて消費者の評価を仰ぐものが製品なのです。(P235)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2406日)、、、
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book20140211
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