ああ、懐かしの少女漫画

ああ、懐かしの少女漫画 (講談社文庫)
姫野 カオルコ
講談社 (2011-10-14)
売り上げランキング: 18094

姫野カオルコさんによる少女漫画の想いで話。
少女漫画そのものというよりも、その漫画を読んでいたころの自分のこと、その当時にその漫画に対して思ったことなど。
私も少女漫画も読んでいた時期がありましたが、それは大学生の頃なので、この本に出てくる作品はほとんど知りません。
ただ姫野カオルコさんは少女漫画を愛しているんだなぁってことがよくわかります。
それにしても、なかよし○年○月号はだれだれちゃんのおうちで借りてよんだ、とかそんな小学生の頃のことを覚えている彼女の記憶力にびっくりです。
そして巻頭写真、小学生のころに買ってもらったマンガ雑誌の付録の数々がそのままの形で残っているなんて、なんと物持ちがいいひとなんでしょう!!!

~ もくじ ~ 

1-楳図かずお
2-一条ゆかり
3-そんな少女漫画、見たこともない。そんな漫画家、聞いたこともない
4-赤松セツ子
5-コーヒーブレーク「お姉さま」ということば
6-はまえりこ(前半)
7-はまえりこ(後半)
8-コーヒーブレーク チャコちゃんシリーズ
9-石原豪人
10-浜慎二
11-巻美也子
12-コーヒーブレーク 和泉雅子の貞操
13-松井由美子
14-コーヒーブレーク 悪魔くん、恋知り初めさし前髪の
15-長谷川一
16-西谷祥子
17-コーヒーブレーク ショーケンの貞操
18-松田明姫
19-巴里夫
20-コーヒーブレーク「おたよりちょうだい」の向こう側
21-平田真貴子
22-今村洋子&今村ゆたか(姉弟)
23-忠津陽子&大和和紀(いとこ同士)
24-矢代まさこ
25-コーヒーブレーク 死をよぶピエロ
26-水原としえ・大島弓子・山岸涼子
27-少女漫画における目の系譜
28-松尾美保子
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

大人というものは、子供が「健康的」「健全」「明朗」「素直」といったものの中にどぷっと漬かっていてほしいものなのである。
 とすると、「こうしたものではない匂い」を発しているもの(たとえ、チラッとでも)を、警察犬みたいにクンクンクンッと、そりゃあもう速やかにかぎつけるのが大人であり、「こうしたものではない匂い」を発しているものにチューッとコマネズミのようにとびつくのが子供であるのだ。(P49)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「初期の作品もとってもよいのでぜひ読んで見てください」と、初老の私は、これから大島弓子を読もうとしている若い読者に勧誘したいところだが、漫画というのは、その時代に、その時代の空気を吸いながらリアルタイムで読んでこそいいのだということもよく知っているため、気軽には進められない。(P262)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1589日)、、、
読んだ本   297冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 67567ページ(1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

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