PHP研究所
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私たちが子供の頃、「道徳」とかいう退屈な授業がありましたが、
さらにそれよりずっと前、戦前の日本には、
「修身」という授業があり、
天皇崇拝や軍国主義的な考え方を叩きこまれていた?
そんな「修身」の教科書から天皇崇拝や軍国主義的な話をすべて取り除いたものが本書だとのこと。
日本人の「美徳」を教えるものだとのこと。
そんなこの本の中にあるのは、
これでもか、これでもか、という美談美談美談、、、
いや、半分以上は、無理やり美談に仕立て上げられた話という匂いがプンプンしてくるのですが・・・
それだけでもお腹いっぱいの感じなのに、
書くお話の後に著者により、このお話ではこんなことを教えているのですと言う講義ノートが、、、
しかもどれもこれも、自分の利益や身の安全よりも、みんなのために、村のために、お国のために、頑張ろうという話に持って行こうとする。
この抗議ノートはない方がよかったのになぁ。
読んだ人に自由に感じ取ってもらうべきだと思うんだけどなぁ、、、
それを無理やり一方的な考え方を教え込もうとすると、
戦前の天皇崇拝や軍国主義的な考えを叩きこむのと同じになってしまう。
「修身」の授業があったから昔の人には美徳があるのだ、
という幻想を抱えた人が書いた本。
ただ、私はこの本のすべてを否定するわけではありません。
いいことも書いてありましたよ。
ちょこっとは。
~ もくじ ~
はじめに
第一章 四年生の教科書より
第二章 五年生の教科書より
第三章 六年生の教科書より
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
今はインスタント時代なのかもしれません。早く結果を残そう、速く結果を残そうとして、誰かのやったことをコピーして貼りつけることで、自分が何かを成し遂げたような気になってしまう。それでは本物は生まれないし、そのようなものはすぐに廃れてしまうのです。(P43)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
はじめるのに年齢は関係ありません。あなたのやる気があるかどうかなのです。(P184)
これで、、、2007年07月13日以降(1752日)、、、
読んだ本 339冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 77576ページ (1日平均44ページ)
読書メーター – atasinti