「すみません」の国

「すみません」の国 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 157)
榎本 博明
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1464

欧米人のように自己主張できなければ、これからのグローバル時代は生き残れない。
そんな自己啓発本が多く出ている今の日本。
そして自分はそんな生き方ができない、自分はダメだと嘆く多くの日本人。
そんな日本人の特性の本質に迫ります。
そもそも「いい子」の基準が異なる欧米と日本。
そもそも社会が求めるものそのものが異なる欧米と日本。
そんな簡単に変われるものではないのだ。
そして無理に変わろうとすることで、そもそも持っていた日本のよい点を失くしてしまうことになるのだ。
震災の時に暴動も略奪もなく助け合う日本人に海外の人が感嘆したが、
そんな日本のよい心の「源」を、海外の人に理解してもらうことが必要なのだ。
そんな本です。
ちまたに溢れる欧米称賛に、なんとなく違和感を感じている人、うんざりしている人には心地よい。

~ もくじ ~

プロローグ 日本人はいやらしいか
第1章 蔓延する「すみません」
第2章 日本語は油断ならない
第3章 言いたいことは言わない日本
第4章 いやらしさの裏側
第5章 空気が国を支配する
第6章 ホンネに敏感な日本、タテマエ主義の欧米
エピローグ わかりにくさの深層に
おわりに
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つまり、子ども時代から自己主張して友達を説得するようにと育てられるアメリカ人と違って、日本人は自己主張を抑えて人の言うことに素直に従う、聞きわけのよい子になるようにと育てられるのである。(P138)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

圧力をかけてくるのが理屈なら、対抗のしようもあるし、論破も可能かもしれない。しかし、相手が空気となると、理屈を言ってもどこ吹く風、たとえ正当な理屈で押し返そうとしても、のれんに腕押し。うっかり流れに抗うと、場外に吹き飛ばされてしまう。(P173)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1771日)、、、
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