独裁者プーチン

独裁者プーチン (文春新書 861)
名越 健郎
文藝春秋
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ロシアの大統領に返り咲いたプーチンとは、どんな人なのか、
何をしてきたのか、
何を考えているのか、
よーく分かります。
((((;゚Д゚))

テレビで国民の声を聞き、地方の官僚に向かって「すぎにやれ!」と命ずるところなんかは、
Twitterで「やりましょう!」と叫ぶどっかの社長さんを彷彿とさせますが、
プーチンはどっかの社長さんのようにネットサービスを使いまくることはない、まったくのアナログ人間。
それに国民の声のほとんどはやらせ。

ロシアが今後どういう国へと向かうのかはわかりませんが、
少なくともプーチンが大統領の今後6年、場合によっては2期12年の間には、
北方4島の返還はありえなさそうです。
(。・~_~・。)

~ もくじ ~

はじめに
第一章 カリスマの凋落
第二章 スパイ大統領の虚像と実像
第三章 奇妙な儀式
第四章 黒いプーチン
第五章 ミニ・ソ連の野望
第六章 対日柔道外交
あとがき―プーチンが日本の指導者なら
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

首相時代のプーチンはバックシート・ドライバーに譬えられた。後部座席のプーチンが運転手に行き先を指示。メドベージェフは指示通りに運転し、時々従わないこともあったが、最後に「運転を代われ」と言われ、交代した。(P35)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

あえて日本の政治家で言えば、ワンマン支配と長期政権化は「吉田茂」、剛腕とバラマキは「小沢一郎」、マスコミ操作は「橋下徹」、ヘリで現場へ飛ぶ拙速やカッとなる苛立ちは「菅直人」、情報機関や警察を重視するカミソリは「後藤田正晴」、国益重視と民族愛国主義は「安部晋三」、ドイツ語の通訳もでき、文学に通じた博識は「宮沢喜一」、スポーツマンで、ぶっきらぼうな直言は「石原慎太郎」、貧しい境遇から一代で飛躍し、大派閥を率いて取りまき資本家に利権誘導した点は「田中角栄」といったところだ。(P261)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1796日)、、、
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