ブッダという男

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ブッダという男 ――初期仏典を読みとく (ちくま新書 1763) | 清水 俊史 |Amazon
近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。


~ もくじ ~
はじめに
第一部 ブッダを知る方法
 第1章 ブッダとは何者だったのか
 第2章 初期仏典をどう読むか
第二部 ブッダを疑う
 第3章 ブッダは平和主義者だったのか
 第4章 ブッダは業と輪廻を否定したのか
 第5章 ブッダは階級差別を否定したのか
 第6章 ブッダは男女平等を主張したのか
 第7章 ブッダという男をどう見るか
第三部 ブッダの先駆性
 第8勝 仏教誕生の思想背景
 第9章 六師外道とブッダ
 第10章 ブッダの宇宙
 第11章 無我の発見
 第12章 縁起の発見
 終 章 ブッダという男
参考文献―より深く学ぶために
あとがき


~ なるほどな一文 ~
はるか昔の常識と、現代の常識は、まったく違うという点に留意しなければならない。(P31)




これで、、、2007年07月13日以降(6025日)、、、
読んだ本   1293冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 327230ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



バラモン教やジャイナ教などの経典と初期仏典の内容を比較しながら、当時の常識とはどういうもんだったのかを考えながら比べているので、元々の仏教がどういうものであったのか、ブッダはどんな人だったのかがとてもよくわかった気がしました。
以下は本書とは関係ない話ですが、、、
元々の仏教がが日本の仏教とまったく異なるものだということも理解できました。
もちろん、どちらがいいとか悪いとかはないと思います。
宗教は信じる人に心の平穏をもたらすためのものであると思うので、信じている人が心を平穏に保つことができるのであればそれでよいのだと思います。
従って、宗教を他者に強制するのは本来あってはならないことだと思います。
しーゆー。

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